沈んだ先
地面に沈んでいく。
どんどん沈んでいく。
すっかり土の中に入ってしまった私。
人が完全に土に埋まると、どうなるか?
もちろん、お分かりですね?
…あれ?
息ができるぞ?
地面に完全に埋まると
普通なら息ができず窒息してそのまま…
の運命をたどるはず。
しかし、何故か普通に息ができる。
沈んでいくルートも何となく
「決められたルート」を進んでいるような気が…
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沈みが止まった。
最低部まで来てしまったのだろうか?
到着したのは、「謎の空間」。
真っ暗闇…ではなく
何故か至る所に
灯りがついていて結構明るい。
草の根?が無数に絡まり合った中を
道が続いている模様。
前も後ろも、結構先まで行けそうな気がする。
そして、なんとこの空間には
私と同じ「人間」がいて
全員、私に「銃」を向けていた。
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その10分後。
私の目の前に「カツ丼」が置かれている。
冷や汗を書きまくっている私。
その目の前には
目つきの鋭い中年風のスーツ男が鎮座。
何これ。
普通に怖い。
冷や汗が止まらない私。
中年スーツ男が口を開く。
「ミズキ、すまなかった。私の部下の失態だ」