多数の襲撃者
謎な事が多すぎる。
ほぼ謎。
何が何なのか、さっぱり分からない。
しかし…
「この場所で途方に明け続けている」のが悪手であろう事は私も自覚している。
第2の現地人がゾロゾロやってきて、また襲われるかもしれない。
次も運良く(?)撃退できるとは限らないし、多分無理。
自身の安全確保こそ、現段階では特に優先すべき事項。
もう食肉扱いされるのはゴメンだからね。
「色々な意味」で精神が持たない気がする、多分。
安全な場所、どこだ~!
周りを見渡す。
洞窟とか小屋とか。
あっ、豪邸でも良いですよ!
……。
辺り一面に広がるは、大草原。
所々に大きな岩が転がっており、その岩陰に寝転がれば「ある角度からは」姿を隠せ…なくもないものの
それは、安全が確保できた、とは言わない。
シェルターにふさわしい場所は、ここから見える限りは「全く」ない模様。
身を隠す場所もろくにない上に、訳の分からない緑の現地人もどきが出現する草原。
……。
ここ、「か弱い」私がいて良い場所じゃないじゃん!!!!
襲撃者から丸見えなこの状態。
この自問自答をしている間、襲撃者が待ってくれるわけもなく…
頭上にトンビみたいなデカい鳥が何羽も旋回してるし、
草むらの中を何かがこっちに向かって来てるし
今度は青っぽい現地人もどきが向こうからニヤニヤしながらやって来る。
向こうでは「獲物」を横取りするなとばかりに、こちらに近づいていた
蛇とデカいトカゲが死闘を繰り広げ始めた。
「獲物」とはむろん、私の事である。
…何なんだここ!!!!
とりあえず逃げる!!!!
襲撃者が来ていない(と思われる)方向目がけて、私は全力ダッシュ。
そして、しっかりついてくる襲撃者たち!
草むらの中を進んでいたのは…あれはデカいバッタか。
トンビもどき、私にフンを落とすな。
青っぽい現地人、ニヤニヤするな。
あとこっち見んな!!!
蛇とデカいトカゲ…は、まぁ頑張れ…。
…と、草の根に足をとられた私。
盛大にズッコケました。
あれ?
身体が地面に沈んでいく。
もがく。
もがくと更に、身体は沈んでいく…
そして。
私は完全に地面の中に吸い込まれてしまい
襲撃者の前から、姿を消したのだった。
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