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手のひらには「謎の図表」



さて。


状況を整理しよう。




Q.ここはどこ? 



A.分からない。



眼下に広がる、西洋チックな街並み。

少なくとも日本ではないだろう。

それはわかる。


では、ここは「私の知っている地球」なのだろうか?


目の前に横たわる、泡を吹いて動かない「緑の現地人」。

少なくともこの様な人種を私は地球で見たことがない。

テレビでも図鑑でも、もちろん肉眼でも。

そもそもこれは人間なのか?

ん?もしかすると化け物の類なのかもしれない??

いや、ないない。


ない、よね…?



Q.私は誰?



A.ミズキです。16歳。

これはちゃんと覚えてる。

記憶喪失になんかなってない。


苗字は…



あれ、出てこない。

何だろう。

苗字を思い出そうとすると、頭が急にフワッとして意識がぼんやりしてくる。

そういえば、昨日寝る前に読んだ小説を思い出そうとした時もこんな感じだったっけ。

何なんだろう、これ…


えっ、記憶喪失?

いやいや、ただの物忘れですよ。

そうそう。多分。




Q.これからどうする?



A.私が聞きたいわっ!!!!



ただ自問自答しているだけの私ではあったものの、思いっきり「台パン」をしてしまった。

ただ、ここはどこぞと知らぬ草原、台などあるはずもなく。

「草の生えた地面」を思いっきり手で叩いただけなのであったが。


ん?

地面が割れた。

割れ目から水が噴き出してきた。

えっ?

何これ。


公園によくある、水飲み用に蛇口が上を向けてあるアレ。

アレのように、水が「程よい勢い」で噴き出し続けている。


そして「台パン」した手を見てみる。

手のひらに「インクらしきもの」で何か書いてある。

「縦2マス・横6マス」の図。


上の段に、左から「攻・守・攻・守・速・知」。

下の段には、一番左に「チェックマークらしきもの」が書いてある。

つまり「一番左の攻」の下に、チェックマークがある状態。


私は手のひらを見ながら、1分ほどフリーズ。



……。



えっ…

何だこれ。



????



「…謎な事が多すぎるわ!!!」



思わず声を出してツッコんだ私。

真っ暗闇の謎空間に、懐中電灯無しで置いていかれた気分ですよ。


取扱説明書を下さい。

聞いてますか、私をこの状態にした存在X!!!



地面の割れ目から噴き出している水で手を洗った。

手のひらにある図表は水につけてもそのまま。

油性インク製なんだろうか。


今度は水を飲んでみた。

普通に美味しい。

体に無毒なのかは分からないものの、変な味や刺激はなかったので大丈夫…と思う事にしよう。




喉は潤った。

今度はお腹が減ってきた。


どうしよう。


さて、謎の図表の正体を、ミズキはどう暴いていくのか…!?

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