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一生懸命書いたエッセイ

しょーーーもないこと考えた! ~「みんなもっとポイントや感想入れようぜ!」というエッセイを、本当に必要としている読者様たちへ届けるために~

作者: 翔という者

基本的に、ほぼネタしか書いておりません。

あまり気張らず、気楽に読み流しちゃってください。

 不肖、この私、()という者めが、()()()もないこと考えてみました!

 待っていきなり帰らないで!

 謝るから! アホなこと言ったの謝るから!



 さて。このエッセイの本題を始めるには、まず自分の読書傾向のお話について説明しなければなりませぬ。


 自分はこの「なろう」においては、主にエッセイ、ときどきコメディジャンルを読み漁っております。そして、それ以外のジャンルは、ほぼ全く読みません。


「なろう」の花形、ハイファンタジーもほぼ読まず。

 書籍化ファンタジーは、有名どころさえロクに知らず。

 転生したスライム倒して一億年だっけ? ありふれた無職に祝福だっけ?

 そんなレベルでございます。


 自分のメイン作のジャンルであるアクションについても「今はどんな作品が並んでるのかなー」というのをときどき覗いてみるくらいで、内容まで見ることはほぼ無いです。これについては、メイン作の執筆が忙しく、他の連載物を読んでいる暇が無いからでもありますが。


 まぁ、そういうわけで。

 自分以外にも絶対にいらっしゃると思うのです。

 興味が無いジャンルは一切読まない、ランキングさえも見ない読者様が。


 そして、「なろう」の読み専の皆様は、ほとんどがファンタジーや異世界恋愛に集中しています。ハッキリと調べたワケではありませんが、他のジャンルとのポイントの入り具合を見れば、まず間違いないかと。


 しかし、そんなポイント激戦区においても、読者様のほとんどはポイントをお入れにならないそうな。以前、「20万のブクマがついてるのに、ポイント入れた人は2万人くらいしかいない。18万人どこ行った?」という感じのエッセイを読んだことがあるような、ないような。


 ワンクリックで提供できるポイントでさえ、この始末なのです。

 送信するのにひと手間かかるご感想となれば、もっと少なくなります。

 もらったことがない、なんて作者様もザラです。


 現在、当然のように読者様からご感想をいただいている皆様。

 そのご感想、「なろう」を広い目で見渡せば、とってもレア物なのですよ。

 はい。自分も心に刻みます。


 作者の皆様にとって、ポイントの有無は死活問題。

 作者の皆様にとって、ご感想は最大のモチベーション。


 そこで、ポイントを入れない読者様にポイントの存在を知ってもらうため、あるいは読者様にもっとご感想を書いていただくためのエッセイが、これまでたくさん書かれてきたわけです。自分もそんなエッセイを書いた一人でございました。


 これらの「ポイント・感想推奨系エッセイ」は、当然ながらエッセイであるため、皆様はエッセイジャンルに投稿します。


 ではお待たせいたしました。ここから本題です。

 自分、思ったのですが……。



 ファンタジーや異世界恋愛ばかり読んでいる読み専の皆様って、エッセイジャンル読みます?



 たとえばですが、仮に今、異世界恋愛ジャンルのいずれかの作品で、「この作品にポイントを入れてくださった方、全員に1000万円プレゼントしまーす!」みたいなイベントをやっていたとしても、自分はこの宇宙の終わりまで気付くことは無いでしょう。

(他のユーザー様からそのイベントについて報告を受けたり、話題沸騰してネットニュースになって自分の目に飛び込んでくるなど第三者の介入の可能性は除外するものとします)


 エッセイジャンルって、書き手の方々がけっこう頻繁に読んでいるイメージがあるんですよねー。(個人の感想です)

 書き手さんはポイントの重要性など熟知しているでしょうし、今さら書き手さんに「ポイント・感想推奨系エッセイ」を読ませたところで「うん知ってる」となるのは自明の理。



 これは由々しき問題です。

 このままでは、自分たちがいくら「ポイント・感想推奨系エッセイ」を書いたところで、ポイントを入れない18万人にはそもそも読んでもらえないということです。早急に対策を講じなければなりません。


 一番分かりやすいのは、この手の「推奨系エッセイ」を、エッセイジャンルではなくハイファンタジージャンルなどに設定して投稿することですかね。そうすれば、ハイファンタジーを読み漁る読者様の目にも留まりやすいでしょう。


 はい。当然ながら、これではジャンル詐欺です。

 こんな方法はもちろん採用するワケにはいきません。


 では、どういう方法ならば、我々エッセイストが魂と血涙を込めて書きあげた「推奨系エッセイ」を別ジャンルの皆様にお届けすることができるのか。多少ネタっぽくはありますが、ちょっと真剣に、自分なりに、その方法を考えてみたいと思います。



①「普通のハイファンタジー作品」などの後書きに、この手の「推奨系エッセイ」を載せておく。


 やはりこれが一番スマートだと思います。

 メインはファンタジー。後書きにちょっとした推奨文。

 これならばきっと、ジャンル詐欺にはならないはず。


 とはいえ、あくまでメインはファンタジー。

 その後書きに「みんなもっとポイント入れたり感想書いたりしようぜ! いいか、ポイントや感想ってのは作者にとって最大の執筆モチベーションでうんたらかんたら」みたいなことを長々と書いていたら、良くて読み飛ばし。最悪ブラウザバックです。読むのが面倒くさいっちゅーねん。


 なので、後書きには「みんなもっとお気に入りの作品にはポイント入れよう! なろうの活性化のために!」くらいの小ぢんまりとした一文が好ましいと思われます。それくらいならば、読者様もわずらわしく感じることはほぼ無いでしょう。……無いよね?




②「普通のハイファンタジー作品」などの()()()に、この手の「推奨系エッセイ」を載せておく。


 面白そうなタイトルの作品を見つけた!

 あらすじを読んだら、さらに面白そう!

 さぁ、さっそく第一話から読み始めよう!


 ……と思ったら。

 前書きからいきなり始まる「みんなもっとポイント入れたり感想書いたりしようぜ! いいか、ポイントや感想ってのは作者にとって最大の執筆モチベーションでどうたらこうたら」みたいな、作品の世界観を粉砕するエッセイ。粉砕し過ぎて粉になるレベル。


 期待に胸を膨らませて第一話をクリックしたのに、突如として突きつけられる説教じみた前書き。キレた読者様は良くて読み飛ばし。最悪ブラウザバック。


 うん。この方法はダメだな!

 やめときましょう。そうしましょう。




③「普通のハイファンタジー作品」のランキングタグに、この手の「推奨系エッセイ」に飛ばしてくれるリンクやバナーを貼っておく。


 まぁ無難な部類かと。

 しかし、懸念点はあります。


 それは、ポイントの存在さえ知らなかったなどとのたまう御方がときどきいる読み専の皆様が、はたしてランキングタグまで見てくださるかどうか。


 だって『<<前へ 次へ>> 目次』の方がポイントやランキングタグよりも上にあるんですもん。読み専の皆様なんか絶対、ランキングタグなんぞ見ずに次行っちゃうでしょ?(個人の感想です)


 今の我々に必要なのは!

 問答無用で読み専の皆様に推奨系エッセイを読ませてやるという覚悟!

 ランキングタグでは力不足だと、自分は判断いたしました。




④本文中にそれとなく混ぜてみる。


 ここは、俺たちが住む世界とは違う世界。

 剣と魔法が隆盛を極める、いわゆる異世界と呼ばれる地。


 この異世界最大の王国、バローズ王国の召喚士たちによって、俺は魔王討伐の勇者として召喚された。周囲を見回せば、いかにも神官っぽい服装をした人たちに囲まれている。床を見れば、どうやら俺は魔法陣の中心に立っているようだ。


 まだ事態がよく呑み込めていない俺に向かって、バローズ王国の国王が話しかけてきた。


「おお勇者よ! この世界を脅かす魔王を倒してくれ! それはそれとして、なろう作者にとってポイントや感想は最大のモチベーション! 面白いと思った作品には、もれなく星や感想を送るのじゃぞ!」



 はいブラバ案件。




⑤ユーザー名を「推奨系エッセイ」にする。


 なろうのユーザー名は、32文字まで入力できる。

 32文字で、ポイントやご感想を送る意義を伝えることができる一文を考えることができれば、あるいは……?


 そして爆誕した「ポイントや感想は作者のやる気に直結するから皆もっと評価しようぜ!」先生。


 作者名は見る人もそれなりに多そうなので、意外と効果はあるかも……?

 これだけ長い名前なら、逆に読者様の注意を引きそうですし。

 あれ? 行けるんじゃね? この案。


 この名前がランキングの上位に食い込み、挙句の果てに書籍化までして、この名前が全国に広まれば、「なろう」の未来はさらに明るくなるに違いない……!


 で、問題は。

 誰が、このネタの塊みたいな名前を背負って立つか、ですが。



 え? 自分? 言い出しっぺの法則?


 自分がこんな名前にしたところで、三流なろう作家な自分では、ランキングの端にしがみつくのが精いっぱいでして、上位なんてとてもとても……。


 なので、もっと人気がある作者様に譲りたいと思いまーす。

 さぁそこの、総合評価1万ポイント狙える一流作者様!

 異世界ファンタジーで日間100位内まで行ける上級作者様!

 あなたがこのクソ長い名前を背負えば、変えられる未来がある! かも!



◆     ◆     ◆



 さて。ざっとこんなところですかね。

 いかがでしたでしょうか。


「ここはこうした方が良い」、「俺の方がもっと上手く考えられる」など、色々とご意見はあるかと思われます。


 その熱意で、変えられる未来があるかもしれない!

 さぁ、あなたも一緒に考えてみよう!

 読み専の皆様に、我々のエッセイを問答無用で読ませる方法を!




 ……真面目な話。

 世に出回る「少しでも面白いと思ったら星5お願いします」な後書きが、全部「この作品にせよ、他の作者様の作品にせよ、面白かった作品はどんどん評価しよう!」みたいな文になれば、世界は平和になるのではないか、と思ったり思わなかったり。

良い子の皆! この作品にせよ、他の作者様の作品にせよ、面白かった作品はどんどん評価しよう! ご感想を書いて、作者を応援してあげよう! あなたの想いをカタチにしよう! それで防げるエタや打ち切りもあるかもしれないぞ!



有言実行してみたけど、実際、平和になるのかねコレ。(´-ω-`)

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[良い点] 面白かったです! 「うんうん、なるほど」と頷きながら最後まで読みました。 私も書き手に回って、評価って凄いありがたいな大事だなと実感しております。 タダ読みしてたあの頃の作家さん、本当にご…
[良い点] こういうしょーもないの結構好きです。 >ファンタジーや異世界恋愛ばかり読んでいる読み専の皆様って、エッセイジャンル読みます? ですね。私はエッセイらしいエッセイ書かないのでさっぱり気にし…
[良い点] > ④本文中にそれとなく混ぜてみる。 爆笑しました。 これめっちゃ好きです。 [一言] 昔のRPGの 「武器や防具は もってるだけじゃ ダメなんだぜ」 みたいに、そのへんの村娘が唐突に 「…
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