表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/50

魂42◎年齢制限――セルフレイティング考

 以前、SPICYというエッセイを書いていたときに対象年齢について書いたことがありました。自分の書いている作品が果たしてどのレベル(対象年齢的に)なのか、考えていますかという内容です。

 今般、このエッセイを掲載している「小説家になろう」というサイト上でようやく年齢制限についての指摘が出ました。R-15であればその表示を、R-18であれば該当部分を修正してR-15相当にするか、削除してR-18として再投稿するかというものです。正直、今更感もありますが、小さな子供を持つ親の一人として、必要なことの一つだと考えています。


 私の書いている作品は、子供には殆ど読ませることが出来ません。童話や文学系の作品は読ませて大丈夫ですけど、鬱SFなんて小中学生は読むなと言いたい。R-15表記は当然です。~14歳というので感想いただきましたが、まず注意書きを読みなさいと返答した覚えが。私は子供には読ませたくないのでそのような表記をしたのに。まあ、説明書に注意書き読まずに手を付けて、最終的にどうにもならなくなってから「ちゃんと書いてありましたよね」って、世の中ではよくあることです。

 読む読まないに関してはどんなに警告しようが注意喚起しようが読者の自由ですから止めることが出来ない現状もあります。ネットに接続してそこに辿り着いてしまえばワンクリックで危ない世界に侵入できますからね。ドキドキしますしね。

 だけど、それを野放しにしておくわけにはいかないというのは、何も大人の事情ってだけじゃないと思うんですよ。対象年齢ってヤツは、それこそどんな場合でも的確に表示されるべき。その表示を頼りに小説探して読むんだもん、自分が対象としている人に読んでもらいたいならしっかりとタグなりキーワードなり入れておかないと、作者自身が損するんじゃないかって思うんです。

 サイトシステム上の問題として途中からR-18設定できないというのがあるようですが、自分の作品、プロット考えてから書き始めればね、R-15相当かR-18相当か、作品全体の予想は付くはず。それを運営側の責任にして、「だってこんなにエロくなると思わなかったんだもん」って、言い訳ですよね。あー、そうか、自分の作品の全体像すら掴めないうちに書き始める人なんだって、思われるのがオチ。言い過ぎでしょうか。


 最近、耳にした話。

 かつての少女漫画誌というのは女の子の初恋や学生生活のときめき中心の構成だったように思ったんですけど、今は違うとか。売り上げばかりに目が行ったのか、R-18抵触しそうなものも掲載されているとか何とか。読んでないので噂耳にしたまでですが。

 小学生の女の子がね、絵面がかわいいからって少女誌手にして、いきなりナニをあーしてたら(自主規制)どう思うでしょうかと言うこと。

 売り上げ=アクセス数が高ければいいのか。その辺です。問題は。

 R-18設定して、エロが足りないとか言われるのが嫌だ? だとしたら、エロ抜きでしっかりした作品にしてみたらどうでしょう。アクセス数稼ぐために軽々しくエロシーン入れて満足しておいて、エロが書けないって言い訳するのは逆に見苦しいような。


 作品を提供する側のモラルが問われているのを、どのくらい気にかけているのか。それに尽きるように思います。

 確かにシステム上の問題ではあるかもしれないけど、結局は利用者のモラル低下が一番の問題。数が増えればそれだけいろんな人が出てきて然るべきだなんて言っても、悪い方に向いてしまうのは悲しいですね。

 決してエロ作品が悪いって訳でも、暴力表現が悪いって訳でもない。どちらも作品の要素として必要であれば書いていいと思ってます。だけど、作品に触れて誰がどう感じるのか、わからない。読んで欲しくない人に読まれないようにすることだって必要なんじゃないですかね。


 胸くそ悪くなったとか、吐き気がしたと言われたこともあります。正直。だからこそ、私は警告文を出す。警告文によって、私は私を守っている。

 私が書きたいものは世の中のまっ暗いところなので、どうしてもR-15相当になってしまうのです。なるべく子供には読ませたくない。大人に読んでもらいたいからこその警告文。

 警告文や年齢制限があれば、アクセス数が減るから嫌だとか、そういうことで抵抗してるのかな。私にはその辺がちょっとわからないんです。

 出来ればPG-12(小学生までの子は読まないで)ってのも増やして欲しいくらい。

 表現の自由だの自己責任だの、言うのは簡単ですけどね。そんなの言い訳にしかならないですよ。今のところ法律によってそこまで規制されていないのが幸いなだけ。

 どこからがR-15でどこからがR-18かわからない? そんな人にはこんなサイトもあります。自分の作品がどんなか考えてみて、適切に表示してみては如何でしょう。私はその方が作者自身の質の向上にもなるし、読者も安心して作品を選べるようになるんじゃないかなって思います。


「映画倫理委員会」http://www.eirin.jp/index.html

 映倫の提示する年齢規制のページがあります。


「ケータイの未来はキミが守る」http://ip.tosp.co.jp/p.asp?I=rt_mirai

 魔法のiらんど内のセルフレイティングについての解説ページ。


「映画のレイティングシステム」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

 ウィキペディア。映画のレイティングシステムについての解説。


「フィルタリング情報ページ フィルタリングでインターネットをもっと楽しく」http://www.iajapan.org/rating/

 フィルタリング・レイティングについての解説多数。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ