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魂25◎常に新しいことに挑戦するということの難しさ

 待ちに待ったドラクエ9の発売日がやってきました。当然のように予約し、プレイしてます。シリーズを重ねるごとに登場するシステムは特に見物で、ストーリー展開以上に期待するところでもあります。ドラクエの開発魂はスクエア・エニックス刊「ドラゴンクエストへの道」あたりで補完していただくとして、この飽くなき挑戦に私はかなり胸打たれているわけなんですね。

 誰もやらなかったことをやろうというのにはかなりの労力と勇気が入ります。模倣だけなら誰にだって出来るんですけど、それを一から組み立てる……すごいなぁと素直に思えるんです。


 モノカキとして、自分が新しいことに常に挑戦できているかと問われたら、少し考えてしまいます。既視感のある絵、ストーリー、オリジナリティとは何かを考え、うつむくこと多々。アクセス数も微妙だし、誰かの目に飛び込んで離さないだけの魅力があるかどうかも不明。手探り状態です。

 作品の中に自分にしか取り入れられないものを入れようと色々考えてはみますが、それが果たして自分だけのものか。すでにどこかで取り入れてあるのを、自分がそれを見た読んだという実感無しに、感覚としてただ新しいと思い込みそれをオリジナリティだと称していたら。誰かにそれを指摘されることが怖いと常に思っていて、だけれどもそれ以外の表現方法を持たずにいるのだとしたら。

 考えれば考えるほど、挑戦、オリジナリティ確立の難しさという壁にぶち当たります。


 しかし、何かに挑戦する気持ちがなければ先に進めないのも確か。いつまで経っても誰かの模倣で良いのか。否、自分にしかできないと確信したことをやり遂げてこそスキルアップに繋がるのです。挫けていてはだめだ。何かを信じなければ生きていけない。それが人間ってものじゃないですか。

 この挑戦の一つが、SF企画です。

 誰もやろうとしなかったSF小説の競作企画。SFなんて読者数も少ないし超マイナーと思われがちですが、意外にファンが多いんですよね。日本のアニメ、ハリウッド映画なんかも、シーズンに一つ二つは話題作が出るくらいSFがもてはやされるのに、なぜかWEB小説はそうはいかないらしいのです。これを、何とかしたい。

 私はずっと地道にSF小説を書いてきました。読者は一握りですが、それでもコツコツと何年にもわたって書いています。毛嫌いして読まない分野だと言われたことも一度ではありません。自分が面白いと思って書いていても、読んでもらえないのでは面白くありませんからね。少しでも読者を増やした意志仲間を増やしたいと思うのは、決して贅沢ではないはず。

 去年、第一弾を開催したときは、かなりの手探り状態でした。こうした多人数の集まる企画主催はオンラインでは初めてのことです。スタッフ一人。さてどうしようと考えに考え、様々なコンテンツを用意してみました。知らないうちに話題を呼んでいたのか偶々ググっていらしたのか、あちこちからアクセスがあり、大変嬉しい事態になりましたが、結局、思ったほどのアクセスはなく、参加者の皆様には申し訳なく思っています。

 何がいけないのか。どうしたらもっと参加者や読者が集まるのか。また悩み、悩んだ上で第二弾を開催することになってしまいました。今回は前回できなかったことに挑戦しよう。挑戦して、どのくらいまで盛り上げられるかやってみよう、と。

 今回もCGIの使えないサーバーをレンタルしているため、編集は全部手作業です。長さ別作者別索引だけではなく、雰囲気別を設けたらどうか、視覚的効果を狙うためにバナーを全作品に設けたらどうか。試行錯誤中です。


 手間を考えたら、こんなことをせずにもっと効率のよい方法があるんじゃないかなとは思います。たとえば、この投稿サイト「小説家になろう」のプログラムを生かして、SFだけに特化した検索サイトを作ることも不可能ではないはず。ですが、私の知識ではcssやjavascriptまでが精一杯で、CGIやPHPまでは手が回らないのです。挑戦せずに断念するのは悔しいですが、私は私の出来る範囲内で最大限の企画を開催したいと思ってやっています。

 新しいことに挑戦するということは、実に難しいことだと思います。

 助けてくれたり手伝ってくれる仲間がいればこそ、その挑戦も実現できますが、時には一人でこの作業を行わねばなりません。孤独な戦いです。しかし、その先に待っている達成感、ユーザーの満足度が最高のご褒美だと思って続けます。


 さて、件のドラゴンクエストについて、「新作では常に一つ、新たなシステムを取り入れる」という開発者の意気込みを何かで読んだことがあります。それはユーザー側からしても、そのタイトルの印象として強く残るものだし、開発側にしても一番力を入れる箇所のはずです。何度もチェックを重ね、発売延期してまでこだわりを譲らないその姿勢は見習わねばなりません。これならば発売延期しても仕方ないとユーザーに思わせる、それだけの説得力はあると思ってしまいます。

 最高レベルのものにたどり着くためには必要なものが私たち素人には確実に抜けている――嫌なほど実感しています。技術、知識、時間。どれをとっても、職業として頑張っている人々にかないません。しかし、気持ちは常に前向きで行きたいですね。せめて、かゆいところに手が届くと言われるように、毎日運営に励んでいます。

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