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不可思議少年和田智玄  作者: おこめi)
13/55

13.初めての死闘

本格的な戦闘回になります。

 はなたれたひかりたま一番(いちばん)最初(さいしょ)によけた弾道だんどうちがひく弾道だんどうえが智玄とものりあしねらっている。マシンガンのごとこまかいたま連射的れんしゃてきはなたれていた。

 攻撃こうげき確認かくにんすると同時どうじ智玄とものりひだり女性じょせいまわりをまわるようにはしる。二人ふたり距離きょりやく5m、おたがいにちかづけずとおざけられずにいる拮抗(きっこう)状態(じょうたい)だ。

 智玄とものりはしりながら女性じょせいていた。そのためおたがいにっている状態じょうたいになっている。しびれをらしたのか女性じょせいひかりたま発射はっしゃしているすこはやうごかし智玄とものりてるために調整ちょうせいをした。

 かれ何故(なぜ)(はし)りながら彼女かのじょていたのか、それはてき状況じょうきょうるためすきができる一瞬いっしゅん見逃みのがさないためだった。

 智玄とものり先行せんこうしてねらうには発射口はっしゃこうであるはやうごかす必要ひつようがある。ホースからみずいきおいよくしているときゆっくりよこるのと、素早すばやよこるのとでその区間くかんにかかる水量すいりょうちがうように、断続的だんぞくてきはなたれている弾幕だんまくはやうごかしたぶんその区間くかん弾幕だんまくうすくなってしまう。

 かれはそこをねらった。

 彼女かのじょうでうごきをえたタイミングできゅうブレーキをかけて右足みぎあしじくにしてぎゅるりとえし、弾幕だんまくうすくなったところを使つかい、ちかづけなかった彼女かのじょへと距離きょりめた。

 一瞬いっしゅんしまったと舌打したうちをした彼女かのじょもすぐに反応はんのうして智玄とものりへともどす。智玄とものりちかづく弾幕だんまく反応はんのう逆回ぎゃくまわりで再度(さいど)(かれ)はしつづける。彼女かのじょちかづけさせないように弾幕だんまくった。二人ふたり距離きょりは3mとなった。

 そこからおおきな距離きょり変動へんどうこらなくなった、智玄とものり加速かそく減速げんそく使つか彼女かのじょすきうかがうが、彼女かのじょ先程さきほどけん警戒けいかいつよくなり、もう二度にどのがすまいとするどつきでかれうごきに対応たいおうしている。

 たがいにジリひん状態じょうたいになり体力たいりょく精神力せいしんりょくのすりらしいがひろげられていた。


 その光景こうけいをただ傍観ぼうかんしていたものがいた。貞時さだときである。

(3mがギリギリのようだな。ちかづけばたがいにリスクががる。、遠距離攻撃えんきょりこうげきであるあのおんなにとってはこれ以上いじょうちかづけられない。死守ししゅしたい距離きょりだろうな。智玄とものり下手へた仕掛しかけられない距離きょりだな。)

 彼女かのじょ半分はんぶんうごかない、半分はんぶんうごけない状態じょうたいでいた。うごかない理由りゆう智玄とものりうごくのっているからだ、先程さきほどのようにちょっとのすきをついてめられるかもしれない。これはうごけない理由りゆうでもあった。だからこの拮抗(きっこう)状態(じょうたい)まれている。

 たがいに仕掛しかけたらかえされることを理解りかいして、うごきながらさくかんがえている。


(お、おきゃくさんか。)


 のんびり鑑賞かんしょうしていた貞時さだときかえりやってきたものへとちかづく。



「はぁはぁ、これはいったいどういう状況じょうきょうなの。」


 わたし困惑こんわくしていた。昨日きのう少年しょうねんから会社かいしゃ連絡れんらくはいったといてもしかしてとおもってあわててやってきた。かなりはしってきたのでいきしろいき視界しかいさえぎる。まえにはひかりたまはなつづける霊体れいたい女性じょせいと、それをけながらはしつづける少年しょうねんがいた。しかし、たがいに(いま)一歩(いっぽ)()せないはげしくもしずかな攻防こうげきひろげていた。


めなきゃ。」


 戦闘せんとう様子ようすすこ圧巻あっかんされていたが、ここへ理由りゆうおもわたしちかづこうとした。あしまえそうとしたら、一人ひとりおとこはばむようにちかづいてきた。


わるいな、伊東いとうさんだったかな。邪魔じゃまするっていうのならおれはおまえさんをめなくてはいけなくなる。」


 少年しょうねん一緒いっしょ出会であった少年しょうねんいている霊体れいたいおとこだ。名前なまえたしか。


貞時さだときさんでしたか、かれ見殺みごろしにするつもりですか。」


 こりうる最悪さいあく状況じょうきょうあたまにある以上(いじょう)自分(じぶん)行動こうどうさまたげられ、敵意てきいある相手あいてる。


無論むろんそんなつもりはない。」


 かおよこりながらこたえられた回答かいとうおどろく。

 かれかえすこしだけ二人ふたりあとわたしなおつづける。


たのまれたんだよ、邪魔じゃまはいらないようににしてくれと。」


 貞時さだときさんは親指おやゆびでクイクイとうしろをしながらこたえる。

 だれにという疑問ぎもんてこなかった。


正気しょうきなの。」

正気しょうきだとおもうよ。」


 だれがとはわなかったがつたわったみたいでさらりと貞時さだときさんはこたえてくれる。


ぬかもしれないのよ。」


 少年しょうねん攻撃こうげきけきっているが、表情ひょうじょううごきに余裕よゆうがあるわけではないようにえる。

 相手あいて女性じょせい余裕よゆうというわけではないがリーチのもあり、けっして少年しょうねん有利ゆうりという状況じょうきょうではない。


「そうかもしれないが、それがかれ意志いしだ。かれのやりかただ。おれがどうこうってやつでもないしな。」

 

 あたまきながらすここまったかおをしてかえ戦況せんきょうながら貞時さだときさんはこたえた。


「それでも、」

わるいな時間じかんだ、そこからうごかないでくれよ。」


 わたしくちそうとしたら気味ぎみはなしだし、貞時さだときさんは二人ふたりほうってしまった。

 わたしうごくことができなかった。



 ジリひん攻防こうぼうつづいていたが、うごきがた。

(これ以上いじょうはきついわ。なんて体力たいりょくなの、まだかれはしることができるというの。

 うごかなきゃ根負こんまけする、でもどううごく。)

 相手あいて自分じぶんちかづくすきうかがいながら自分じぶんのがさないようにえんえがくようにはしまわっている。

 はなれたら相手あいてはそのときみだれる弾幕だんまくすきをついてはなれた(ぶん)以上(いじょう)めてくる。さっきのうごきで女性じょせい智玄とものりにその能力のうりょくがあることを理解りかいし、それをおそれている。そんな状況じょうきょう彼女かのじょ必死ひっし打開策だかいさくかんがえていた。

(どうやてかれからはなれればいいの。いや、こういうときこそ冷静れいせいにならないといけない。どうしてわたし距離きょりろうとしているの。かれ近距離きんきょりでしかたたかえないからだ。何故なぜそうおもったのか、武器ぶきっていないし遠距離(えんきょり)攻撃(こうげき)っているなら仕掛しかけるすきはあったからだ。

 わたし目的もくてきはなんだ、かれから距離きょりをとること、ちがうそれは手段しゅだんだ。わたし安全あんぜん攻撃こうげきする手段しゅだんひとつにぎない。わたし目的もくてきかれたおすことだ。)


 女性じょせい活路かつろえたようにいままでのくるしいかおからカッと見開みひら攻撃こうげきをやめた。

 智玄とものり彼女かのじょかおていたのでなに仕掛しかけてくることは想像そうぞうできた。しかし、またとないチャンスでもある。かれ方向ほうこうえ、彼女かのじょうごをつけながらちかづこうとあしちかられる。

 刹那せつないままで距離きょりろうとしていた彼女かのじょぎゃく距離きょりめてきた。二人ふたり距離きょりは1.5m程ほどとなっていた。ちかづきながらすでに右手みぎてばし攻撃こうげき態勢たいせいはいっていた彼女かのじょまえ咄嗟とっさまもりの姿勢しせいになっていた。

 智玄とものりはしゃがんだ、相手あいて左手ひだりてよりもひくく、ちからけたように一気いっきにしゃがんだ。かれ視界しかいうつっていたのは右手みぎておおきく攻撃こうげき仕掛しかけて左手ひだりてでも自分じぶんをとらえていたことだった。ちかづきながら右手みぎてをはじいて距離きょりめる方法ほうほうもあったが、おそらく本命ほんめい左手ひだりて攻撃こうげきでやられる。相手あいて右腕みぎうでいて作戦さくせんもあったが、まだ距離きょりもあり左手ひだりて攻撃こうげき脅威きょういというおな理由りゆう却下きゃっかだった。

 智玄とものり瞬時しゅんじ見出みいだしたこたえは反応はんのうしづらいたてうごきで左手ひだりての攻撃《攻撃》ごとける。からだしたっていきながらこしうしろにも重心じゅうしんかたむける。左手ひだりて攻撃こうげき対応たいおうして自分じぶんとらえるまえに、あしちかられボブスレーのごとうしろに一気いっきんだ。後転こうてんのように着地ちゃくちをしながらまわながれでがる。距離きょりは6mほどになっていた。

 くやしそうなかおをしている女性じょせいかってはしつくってしまった距離きょりめようとする。彼女かのじょ反応はんのう体勢たいせいととのえる。


「ブレークブレーク。」


 二人ふたりあいだ一人ひとりおとこんできてあたまうえ両手りょうてりながら二人ふたりめる。智玄とものり表情ひょうじょうえずにうごきをめる。彼女かのじょ少々(しょうしょう)困惑(こんわく)した表情ひょうじょううごきをめた。



 

私事で申し訳ありませんが、諸事情で二日間家にいないため次回の更新が遅くなるかもしれません。

今まで毎日更新を頑張ってきましたが、それが潰えてしまうかもしれません。毎回読んでくださっている方には大変申し訳ない限りです。これからもなるべく毎日更新できるように頑張りますのでよろしくお願い致します。

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