第28話 開拓20日目 壁パネル -合板の貼り付け
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[ 開拓20日目 ]
朝から天気は少し雲が漂う程度の曇り空だった。
今日は壁枠に構造用合板を貼り付け、壁パネルを仕上げるところまで済ませたい。
天気予報を確認すると明日から天気が崩れる予報となっていたため、完成した壁パネルを床の上に立ていく作業は明後日以降に行う予定だ。
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[ 構造用合板の切断 ]
昨日付けた墨線に沿って、電気丸ノコを用いて構造用合板を切断していく。
電気丸ノコはこれまでの作業で何度も使用しているが、今回の様に長い距離を切断するのは初めてとなるため、作業を前にして少し緊張する。
今までの電気丸ノコ作業では安定した姿勢で手元の可動範囲だけで操作ができていたが、今回の作業では電気丸ノコと一緒に自分の身体も前に進め、切り進んでいく必要がある。つまり、不安定な姿勢での作業を強いられるのだ。
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まず最初に端材となる予定の部分を合板から切り取って、自作の丸ノコガイド定規を作ることにした。
これは２本の長細い合板を貼り合わせることで、丸ノコのベースプレートのストッパーにするというものである。使用方法は簡単で、定規に沿わせて丸ノコを押し進めるだけで簡単に安定した直線での切断ができるというものであり、今回の様に大きな合板を切る様な作業でほぼ必須な道具と言える。
まず自作ガイド定規の材料を切り出すために、2×4材を大きな洗濯バサミの様な『スプリングクランプ』で固定してガイド定規代わりに用い、合板の長辺である約180cmの長さを切断して行く。
この作業は切断中に合板がズレてしまわない様に、合板をコンクリートブロックでガチガチに挟み込んで行った。
切り取った２枚の合板を重ねて木工ボンドで接着し、乾くまでしばらく待って完成となるのだが、今回は乾くまでの時間がもどかしかったので、直接複数箇所を短い木ネジで留めてしまい時間短縮を図った。
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自作ガイド定規を使用する際、端はスプリングクランプで固定しつつ、定規がズレない様に若干上から力をかけつつ丸ノコを前に進ませていく。
墨線に沿って慎重に切断作業を進め、着々と合板を切り出して行った。
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[ 合板の貼り付け ]
全ての合板のサイズ調整が終わった後、いよいよ壁枠に合板を貼り付けて、壁パネルを完成させる。
事前にネットなどで調べたところ、合板は『壁起こしする前に貼っている人』と、『壁起こし後に貼っている人』の両方がいたが、今回は『事前に貼る方法』を採用することにした。
事前に貼ることのメリットとしては、壁起こし後の時間を短縮できることが大きい。また、事前に合板を貼ることで壁パネルが歪む可能性が減るため、立ててから歪みを調整する必要がないというのも理由の１つだ。
一方、デメリットとしては壁の重量が重くなるため、壁起こしの労力が大きくなるということがあげられる。合板を貼るとその分、壁パネルの重量が重くなるのは必然である。
もちろん、このデメリットを軽減解消するための対策は考えており、2×4工法で作る小屋は最低4つの壁パネルがあれば構成できるが、私の小屋ではそれを12個の壁パネルに分割することで一個あたりの重量を減らしている。
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壁枠を建設エリアの床の上に持ってきて、合板を貼って行く。
合板の四隅を位置合わせしてビス留めし固定した後、どんどん追加のビスを打ち込み壁パネルを完成させていく。
枠だけの状態では強く揺さぶれば少し歪む程度の強度であるが、合板を貼るとガッチリと締まり、非常に頑丈な状態となった。
2×4工法は壁パネルが『面』で建物を支えるので柱が必要ないというが、その説明にも納得できるほどの強度が期待できそうだと実感することができた。
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日が暮れる前に全ての壁パネルを完成させることができたので、完成した壁パネルを建築エリアの床上に積んでブルーシートを重ねがけし、雨に備えて厳重に防水対策を行った。
明日は雨が降りそうなので壁起こしの作業はできないだろうが、作業日程にまだ余裕があるので休養をとりつつ今後の計画の見直しと道具のメンテナンスでもしようと考えてこの日の作業を終わらせた。
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--経過--
進入路の工事 完了
資材の購入（基礎・土台） 完了
資材置場（仮）の建設 完了
基礎工事 完了
資材の購入（床材・壁材） 完了
土台 完了
床の施工 完了
資材の購入（屋根材） 完了
壁の施工 完了
枠材の準備 完了
壁枠の作成 完了
壁パネル支えの取り付け 完了
構造用合板の貼り付け 完了
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