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第02話 開拓1日目 テント設営、進入路着工

◇   ◇   ◇


[ 開拓1日目 ]


 早朝、大阪市内の自宅アパートからレンタカーに工具などを積み込み出発する。


このレンタカーは昨日から1ヶ月契約で借りている軽自動車である。


 家から土地までは下道で片道2時間近くかかるので頻繁に行き来するのは避けたい。そのため小屋の建設は現地に滞在して短期集中的に行う。


 土地には午前9時ごろ到着した。


目の前に広がる私の土地は木や草が鬱蒼と生えている状態なので全体を見渡すことは出来ない。


 現地に到着しさっそく小屋本体の工事に着手すると言いたいところだが、そうもいかない。


◇   ◇   ◇


[ テントの設営 ]


 まずはテントを設営する。


 小屋づくりは泊まり込みの短期集中で行う予定であり、基本テントに寝泊まりする。


 水はけを考え、若干傾斜地となっている場所にグラウンドシート代わりの厚手のブルーシートを敷き、その上にテントを建てる。


 Amazonプライムセールでたったの3000円で買ったこの格安テントには最初からアルミペグが付属していたが、それはあまりにもちゃちな作りであり、手近にあった石を使ってペグを打ち込んだ際に簡単にぐにゃりと曲がってしまった。


 仕方ないので残りのペグは工具として持参しておいたプラスチックハンマーを持ち出して慎重に打ち込んだ。ペグ打ちは完了したが耐久性はあまり期待できない気がする。


 テント設営は10分程で完了し、早速テント中に入り登山用のシュラフマットを敷くと広さは十分だった。


 格安テントなので防水性が心配だが、万が一雨漏りするような時は自動車に避難すればいいだろうと考えて割り切る。


 初日の作業予定は小屋建築予定地の確認と資材置き場の設置、あと林道からの進入路の確保である。


◇   ◇   ◇


[ 進入路の工事 ]


 小屋の建築予定地は最寄りの林道とダイレクトには繋がっていない。なので林道から建設予定地前までの進入路を作る事で直接、自動車で建築資材を入れできるようにしたいと考えていた。


 ただ進入路の工事には1つ問題があった。建設予定地は林道に対して約30cmほど低い段差がある地形となっていたのである。


 徒歩ならこの程度の段差はまったく問題無いが自動車では通過できない。なのでこの段差を埋めてスロープ化する必要がある。


 そのためこの進入路工事に備えてあらかじめ土嚢袋を買っておいた。土嚢は袋だけならとても安価であり、土はいくらでもあるので現地調達可能だ。土嚢を積んで容積を稼ぎ、上に土や砂利を被せて踏み固める作戦である。


◇   ◇   ◇


 空の土嚢袋にせっせと土を入れ、袋の口を縛って土嚢を作っていく。


 次に作った土嚢を運んで、段差の場所に置くが、これがかなりキツイ。


 やってみてわかったが、この48cm×68cmの袋に充填した土嚢はかなり重く、人力で運べるギリギリの重さとなっていた。


 計算上では土嚢を20個ほど置けば十分な傾斜と広さを持ったスロープが作れると考えたいたが、これはかなりのハードワークとなることが予想された。


 また実際に土嚢を置いてみて分かったが、土嚢は結構横に広がるため、思っていたよりあまり高さが稼げないことが分かった。これではもっと大量の土嚢が必要となってしまう。


 なんらかの対策が必要である。


 <続く>


ご覧いただきありがとうございます。

各話二千字 全四十話ほどを予定しています。

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