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根岸が異世界に帰るのは、その忘れた記憶を再生したいが為もある。異世界の技術を使うと記憶喪失を改善できる。必ずしも成功する訳ではないが、出来るだけ早くやれば、記憶が戻る確率が増すらしい。


根岸は、記憶が戻ったら、地球での職場に、必ずしも戻りたいと思ってはいない。


根岸にとっては戦後の復興から人がどう立ち振る舞うのか研究したかったから地球へ来たのであって

戦後70年も経っている今は、研究データは出尽くしている。

教授としての記憶、あるいは藤井の友人として記憶が根岸にとって都合の良いものでなければ、地球人として加わる意味がない。


【これまでの生活がよかった。だからこそ今まで元の世界に根岸は帰らなかった】


根岸もそう考えたが、それはあくまでも希望的観測に過ぎない。たとえば記憶を失った理由が目の前にいる藤井にある場合、たとえば根岸を殺そうとして記憶を失わせたかもしれない。


根岸は藤井を疑っていた

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