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「お、凪紗!!」「あ、工藤君。」
学校の放課後。
私は一人で近くのレンタルショップに来ていた。
「何か借りるの?」「うん、どっちにしようか迷ってて。」
「あ、俺コレ見た。」「ホント!?どっちが面白かった?」「俺、こっち派。」
「へぇ~」
そういえば、工藤君に『凪紗』って呼んでもらって何年経つんだろう。
昔は私も工藤君の事を『瞬牙君』って呼んでたけど。
ちょっと、今はそう呼ぶの…気まずいのよね。
なんでか知りたいって?じゃあ特別に、あなたには教えてあげる。
あれは私達が中学3年の、受験が終わってすぐ。
『ねぇ瞬牙君。』『?なんだよ。』
私が精一杯いったその言葉。
『好き。』
瞬牙君は固まってた。
『それって、付き合ってほしいってことか?』
『あ、嫌なら嫌で私は別に・・・・『そっか・・・・』
瞬牙君は真面目に考えてくれた。
でも、そのAnswerは
『ゴメン、』
絶望的だった。
次回、過去編の続きで御座いますますww