温泉街
――人生ってなんだろう。
そんな悩みを抱える私の名前は植村 茶葉
別に詩人になったつもりもないし、薬物を投与した訳でもない。
これは単純に誰もが一度は悩むであろう学生特有の悩み。
社会での中での自分の立場に気付かされたは言い過ぎかも知れないけど、
まあ、こんなことを考え出したのには一つ訳があると言えばある。
――家が燃えてます。凄い勢いで。
一軒家で青色の屋根。白の壁。庭には多きな松の木と池。それがどんどん燃えてるのだ。
.たまやー
花火じゃないのにそんな言葉を呟いてしまう。隣ではお母さんとお父さんは呆然としているから多分、聞こえてない。
私の植村一家は三人家族で私とお母さん、お父さんの三人だけで私は現役高校生。
ちなみにピチピチ。
髪はいつもツインテールでこれは昔から。
背は小さく、いつも教師にはどんくさいと言われている。
どんくさいにノーベル賞があるなら私は三回くらいは取れているはず。
ようはどんくさいだけど特徴もない私だけど、なにかドカンと自慢できるものが欲しかった。
だけどドカンと火事になるなんとのは望んでなかった。そもそも自慢にもならない。悲しいね。
――燃え盛る家を見つめ、私はある1大決心をしていた。
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