なろうチアーズプログラムとは1(PVと広告表示回数の関係について)
※ここの内容は非公式の内容です。作中に登場する数値(補正係数、計算式など)は、あくまで他のユーザ及び作者のチアスコアやリワードの観測結果からの推測に基づく「妄想」です。どこぞの頭のおかしい不審者の妄想です。真に受けないでください。これはフィクションです。フィクションだと言ったらフィクション。いいね?
※2026年2月3日時点の妄想です。今後変更される可能性があります。
よく来たな。
まだ帰っていないということは、少しは連載作家になる気になったということか? それとも、単になろうチアーズプログラムの話が聞きたいだけか?
どちらでもいい。お前のその「知りたい」という欲求、嫌いではない。
ここでは、俺が体を張って観測したなろうチアーズプログラムの仕組みについて説明する。あくまで俺の観測と仮説によるものだ。公式が発表しているわけではない。
だが、戦場において情報は命だ。何も知らずに戦う者は、ただの養分だ。では始めるぞ! 刮目せよ!
---
※結論だけ見たい人は最後のまとめだけ見てください。途中、数式やグラフが出てきますので数学アレルギーがある人は注意してください。
---
◆ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
――なろうチアーズプログラム。
これは小説家になろうに用意された作者向けPVインセンティブ制度だ。まずはこの仕組みがどう動いているかを説明する。
プログラムに参加し、作品の収益化を有効にする。すると、お前の作品ページには「プログラム用広告」という集金装置が設置される。読者がそれを見ることで、閲覧数が蓄積される。そして、その閲覧数や更新状況に応じて、毎月「チアスコア」という力が付与されるのだ。
このチアスコアこそが、全ての源泉だ。付与されたチアスコアは、翌月「なろうリワード」に変換される。1リワード=1円として交換可能。一定以上貯まれば、銀行振込(現金)かAmazonギフトカードとして受け取ることができる。
流れを整理するぞ。【参加】→【広告表示】→【チアスコア付与】→【なろうリワード変換】→【現金化】
これで単純明快だ。だが注意しろ。これらは作品単位で計算される。そして、月のリワードが1に満たない端数は、無慈悲に切り捨てられる。弱者に慈悲はない。
さて、このプログラムの仕様はブラックボックスだが、運営はヒントを出している。「計算式の答え」は公式サイトの説明文の中に隠されているのだ。
参考URL:
なろうチアーズプログラム(サイト案内):https://syosetu.com/site/aboutcheersprogram/
なろうチアーズプログラムについて(ヘルプセンター):https://syosetu.com/helpcenter/helppage/helppageid/201
なろうチアーズプログラム利用規約:https://syosetu.com/site/cheersprogramrule/
ここから抜粋する。
”チアスコアは、作品が閲覧された際に計測されるプログラム用広告の表示回数や、作品の更新状況等によって決まります。継続的な作品の更新や投稿を行っている場合には、より多くのリワードが付与されるように設計されています。”
”チアスコアは毎月3日に先月分の計算を行い、計算が完了次第なろうリワード管理ページに表示が行われます。”
”作品毎のチアスコアとプログラム用の広告収入を元に、毎月なろうリワードの計算が行われます。なろうリワードは毎月5日に先々月獲得分の付与が行われます。”
”一定水準の文字数で継続的な作品の更新や投稿を行っている場合には、より多くのなろうリワードが付与される仕組みを設けています。”
”一定以上貯まったなろうリワードは、1リワード=1円分の現金(銀行振り込み)またはAmazonギフトカードとして受け取ることができます。”
”「Amazonギフトカードへの交換」は、500なろうリワードを下限とし、50,000なろうリワードを上限とします。”
”「銀行口座への現金振込」は、3,000なろうリワードを下限とし、500,000なろうリワードを上限とします。”
さて、この説明で大事なのは、報酬は広告の表示回数と作品の更新状況等によって決まること、そして一定水準の文字数での更新や投稿を行っている場合は多くもらえるという記述だ。
運営ははっきり言っているぞ。「広告の表示回数」と「更新状況」、そして「文字数」だ! 継続的に、一定の文字数で更新する者が優遇される。つまり、これらを満たさない者は養分止まりだということだ。
この事実を脳に刻んだ上で、ここからが本題だ。お前たちが陥っている「数字の罠」について検証する。
◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◇
お前も見たことがあるだろう。なろうチアーズプログラムを分析しようとした、先人たちの屍を。奴らは皆、アクセス解析システム「KASASAGI」のPVを見て首を傾げている。
「作品ごとにチアスコア/PVが全然違うんだが?」「ポイントが入っていない作品はチアスコア低い?」「ランキングはいらなくてもチアスコアはあるぞ?」「文字数が少ない方が効率がいいのでは!?」「文字数多めの方がよくもらえている!?」
なぜ意見が食い違う? なぜ計算が合わない? 答えは単純だ。奴らは「偽物のPV」を見ているからだ。
いいか、よく聞け。お前がKASASAGIで見ている「アクセス解析に表示されるPV(以降、表示PVと表記)」と、チアスコアの糧となる「広告表示PV」は別物だ。前者は「ページが開かれた回数」。後者は「広告が表示された回数」だ。
ここに致命的な乖離がある!
真実の式はこうだ!
───────────────────────
広告表示PV = 表示PV -(除外される無駄なPV)
───────────────────────
除外される無駄なPVの中身は具体的にはこうだ。
・botアクセス:機械は広告を見ない。
・作者自身のアクセス:自惚れて自分の作品を眺めても、1円にもならん。
・広告除去ユーザー:彼らは「広告」を無効化している。
・目次ページのPV:連載作品の目次には、プログラム用広告が出ない。
・その他、通信エラー等
運営は「広告の表示回数によって決まる」と言った。ならば、広告が表示されないPVは全てゴミだ! スコア計算における不純物だ!
分かるか? botは広告を見ない。当然、広告表示PVから除外される。
お前が自分の作品を確認しても広告効果はない。自作自演に対する対策など運営がやってないとでも思っているのか? お前の閲覧は除外される。
現代の読者は賢い。何度言っても改善しないイラつくエッチな広告を排除するために「広告ブロック」という結界を使っている者が一定数いる。そやつらの閲覧には広告が表示されない。だからこれも除外される。
そして目次。確認してみろ、目次にはプログラム用の広告は表示されない。プログラムに参加している小説も参加していない小説も同じ広告しか出ない。だから目次へのPVも除去されるのだ。
他にもエラーだったり、動画を見すぎて速度制限がかかったりすると広告が読み込まない時がある。その場合も広告は表示されないので除外されるのだ。
数式をさらに研ぎ澄ませてみよう。より実戦的な形にな。
───────────────────────
広告表示PV ≒(表示PV × 本文閲覧率 - D × 話数 - B)× 広告閲覧率
D:一話当たりのbot係数(話数全部見るクローラー等)
B:その他の固定botやエラーによるもの
───────────────────────
少し複雑か? だが逃げるな。一つずつ解剖していくぞ。
★ 本文閲覧率について ★
まずは「本文閲覧率」だ。これは「表示PVのうち本文を読んだ割合」だ。連載ページには目次が設置されている。目次にはプログラム用の広告は表示されないのでこの影響を除く必要がある。式は以下のようになる。
───────────────────────
本文読了率 ≒ 1日のエピソードPV / 1日の表示PV
※短編では目次がないので本文読了率は1
───────────────────────
なお、これはアクセス解析の日別PVと、エピソード別PVを見比べれば算出できる。
算出する際は日付を一致させることが重要だ。図の場合は140/162=約86%が本文閲覧率となる。
もちろん日によって異なるが複数の日で平均すればそこそこ正確なものが出せる。できたらいろんな月でやってみて平均を出してみるといい。暇なやつは毎日観察してもいいだろう。
ちなみにだが、この割合は話数によって変化する。月間ランキングの連載からいくつか抜き出してみてグラフ化してみた。
連載作品において、話数が増えれば増えるほど、目次を見る比率は下がる。式としては【1-1/(x+1)】であらわされる曲線となるだろう。
100話までは目次は1ページ。100話の場合、理想的には99%が本文だ。だが実際は、目次だけ見て帰る奴、最新話と目次を行き来する奴もいる。
俺の観測では、話数が増えると本文読了率は90%程度に収束する。500話を超える超長期連載になると、読み返し需要で再び上昇することもあるがな。1000話くらいになると15%~20%が目次になる。
逆に話数が少ないと、目次の影響は甚大だ。1話だけだと約50%が目次の取り分になるだろう。
よって本文読了率は0.5~1と見積もることができる。
★ 広告閲覧率 ★
次に本文の広告閲覧率を見ていこう。これは広告ブロッカーの影響を除外したものだ。以下の式で表すことができる。
───────────────────────
広告閲覧率 = 1 - 広告ブロッカー利用率
───────────────────────
広告ブロッカー利用率は世界的に30~50%というデータもあるが、日本はこれより少なめなようだ。各種調査データや、他小説投稿サイトの統計を鑑みるに、およそ10%~30%の表示PVでは広告が表示されていないと思え。
つまり、お前の作品を読んでいる10人に1人から3人は、お前に1円も落としていないということだ!残酷だが、それが現実だ。よって、計算上の広告閲覧率は0.7~0.9と見積もるのが妥当だ。
いくつかの作品を見たがおおむね0.8くらいを想定しておけばよいだろう。
★ bot等の影響 ★
最後に「bot等の影響(DとB)」だ。ここが、弱小PV作品を殺す毒となる。
一つは「話数に比例するbot(D)」。
なろう作品を外部アプリなどを使って読むために巡回しているやつらだ。こいつらは全話踏んでいくが、広告は一切読み込まない。100話ある作品を巡回されれば100PVつくが、収益はゼロだ。
俺の体感では、月に1回~20回はこの爆撃を受ける。連載期間が長くランキング上位の作品程この数は多くなる傾向にある。なお短編は1話しかないので連載作品に比べて影響が少ない。
もう一つは「固定bot等による影響(B)」。
ランダムに巡回してくる検索エンジンなどのクローラーや読み込みエラーなどの影響だ。これは月に10PV~100PV程度。
表示PVが多ければ無視できる範囲だが、100PV程度の作品ではこの影響が無視できずチアスコアにも多大な影響を及ぼすのだ。
★ まとめると ★
さてそれらを総合してもう一度式を確認してみよう。
───────────────────────
広告表示PV ≒(表示PV × 本文読了率(0.5~1) − (1~20)×話数 − 10~100)× 広告閲覧率(0.7~0.9)
───────────────────────
表示PVがボットの影響を無視できるほど大きい場合はさらに省略できる。
───────────────────────
広告表示PV ≒ 表示PV × 本文読了率(0.5~1) × 広告閲覧率(0.7~0.9)
───────────────────────
短編では本文読了率は1となり、話数に比例するボットの影響も無視できるのでもう少し省略できる。
───────────────────────
広告表示PV(短編)≒(表示PV −10~100)×広告閲覧率(0.7~0.9)
───────────────────────
表示PVがボットの影響を無視できるほど大きい場合はさらに省略できる。
───────────────────────
広告表示PV(短編)≒ 表示PV × 広告閲覧率(0.7~0.9)
───────────────────────
式だけではイメージがつかみにくいと思うので、具体的な例を出して説明しよう。4つの場合で計算してみよう。
1. 連載 表示PV=10万PV 100話
2. 連載 表示PV=1000PV 100話
3. 短編 表示PV=1万PV
4. 短編 表示PV=50PV
これらを統合して、シミュレーションしてみよう。条件はこうだ。
・本文読了率:0.9(連載)、1(短編)
・広告閲覧率:0.8(2割はブロック)
・話数比例bot:5回(5回巡回されたと仮定)
・固定bot:20
そうすると
【ケース1:100話の連載、10万PVの強者】
広告表示PV ≒(100000 × 0.9 − 5×100 − 20)× 0.8 = (90000-500-20)×0.8 = 71584
広告表示PV/表示PV=0.716
表示PVのうち約71.6%に広告が表示されている。強い!
【ケース2:100話の連載、1000PVの弱者】
広告表示PV ≒(1000 × 0.9 − 5×100 − 20)× 0.8 = (900-500-20)×0.8 = 304
広告表示PV/表示PV=0.304
表示PVのうち約30.4%に広告が表示されている。おいおい、7割が消滅したぞ!? 1000PVあったはずが、広告が表示されるのは300PV分だけだ。
【ケース3:短編、1万PVのヒット】
広告表示PV ≒ (10000 − 5 − 20)× 0.8 = 7980
広告表示回数/表示PV=0.798
表示PVのうち約79.8%に広告が表示されている。目次がない分、連載より効率がいい。
【ケース4:短編、50PVの空気】
広告表示PV ≒(50 − 5 − 20)×0.8 = 20
広告表示回数/表示PV=0.4
表示PVのうち約40%に広告が表示されている。おいおい、半分以下になってしまったぞ。
分かるか? この残酷な真実が。
PVが少ない作品ほど、botや固定ノイズの影響をモロに受け、広告表示PVと表示PVの比率がガクンと下がるのだ! まるで「源泉徴収」だ。お前の給料の額面と手取りのようにガンガン社会保険料などとして引かれるのだ!
表示PVと話数の関係をグラフにすると、こうなる。
話数が多い場合はボットの影響が大きくなるのでそこそこの表示PVがなければ広告表示PV/表示PVは小さめだ。短編はある程度の表示PVがあればボットの影響は除去できるので広告閲覧率に依存する。話数が少ないと目次の影響があるから最終的な広告表示PV/表示PVは小さめだ。
こういった関係があるから分析が困難なのだ。
これでわかっただろう。お前の見ているKASASAGIの数字は、幻だ。見えているPVから目次分、bot分、広告ブロック分が削ぎ落とされ、手元に残る「手取り」はこれだけしかない。
最後にこれまでの結果を簡単に表にまとめよう。大体の目安だ。
これで広告表示PVと表示PVの関係がわかったな。
安心するのはまだ早い。ここまではあくまで「表示回数」の話だ。まだチアスコアの話に行ってない。ここまで見るとまだ短編の方が有利に見えるだろう。ここからさらに、連載作家を神へと押し上げる「補正係数」の話が待っている。
まだお前はチアスコアの計算の入り口に立っただけだ。本番はこれからだ。
少し長くなったから一旦切り上げるが、次もすさまじい現実が待っている。その現実から逃げるなよ?
ノリノリで書いてたら解説部だけで1万文字超えてて、( ゜Д゜)え? ってなったので分割しました。解説部は1.2万文字になりました。
ーーー
★補足★
本編では本文読了率をエピソードPVで計算していますが、たぶん、チアスコアの計算としてはエピソードユニークの方が正しそう。不正防止で各話につき1月で1人1回有効みたいな制限ありそう。次の月にはリセットされる仕組みじゃないかな?
★補足2★ 2026/2/4
テキストダウンロードはPVに加算されないようなのでそれに関する記述を削除しました。




