夜の空のクラゲたち
ふんわ、ふんわ
夜の空を泳ぐクラゲたちは
今日も本物の月を見あげて
透明な体をゆっくり、ゆっくり
どこに行くの
空のうみに流されて
流されていくの
どこかに
ふんわ、ふんわ
月が空高くにかかるとき
ふんわ、ふんわ
月に惹かれたクラゲたちは舞う
アイスブルーの夜空のなかを
どこまでも、やわらかく泳いで
ときどきはくるんと回って
地球をみているよ
夜明け前には透明になって
ふんわ、ふんわ
夜空から朝にあいさつしたら
ふんわ、ふんわ
お空の彼方に向かって
ふんわ、ふんわ
やがて見えなく
なって
いく
………ふんわ、ふんわ