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『日蝕』



 先日の日曜日、愛犬シーズーのシーのトリミングと ──およそ3時間ほどかかる── その間の時間を利用しての自分の美容室が ──カラーとカットでおよそ1時間半ほどかかる── 終わってまだ1時間ほど余裕があったのでなんとなく書店に入り、前から気になっていた平野啓一郎の『日蝕(にっしょく)』の新潮文庫を衝動的に買ってしまった。皆さまはこの作品をご存知だろうか?


 当時、最年少の23歳で芥川賞に輝いた平野啓一郎のデビュー作だが、以前、文庫本をペラペラめくってその擬古的(ぎこてき)な文章に驚き興味をもっていた。しかし最近、大江健三郎の文庫本も買ったばかりでまだ読了できていないのにも関わらず、また読むべき本を増やしてしまった……

 ということで、とりあえず大江健三郎の文庫本は後回しにして、今夜からこの『日蝕』を読みはじめることにした。


 小説の舞台は、15世紀フランスらしく中世キリスト教世界のようだ。おそらくオレの想像を超えた世界があるのではないかと期待しているし、そもそも小説の大きな柱として、やはりキリスト教または神に関するモチーフは、はずせないだろうと勝手に思っているのだが……

 皆さまのなかで、もう読んだという方はいらっしゃるのだろうか? ──もしいらっしゃったら感想などぜひ聴いてみたい──

 およそ200ページ、オレは遅読なのでずいぶんと時間がかかるかもしれないが、読了後また感想などを書いてみたいと思う。


 ちなみに、最近の芥川賞受賞作で、オレと同じ仙台出身の石沢麻衣の『貝に続く場所にて』の単行本が、伊坂幸太郎 ──彼も仙台在中、実は小説とは関係ないが仕事で何回か会っている、当然オレのことは覚えていないだろうが── の新作のとなりあたりのもっとも目立つところに並んでいて、証拠にもなくまた手に取ってペラペラめくってみた。 ──あぶなくこの単行本も衝動買いするところだったが── 内容はさっぱりわからないが、文章が最近の若い作家らしくない、わかりやすく読みやさを考慮されているというよりも、静謐で繊細な描写にとても好感をもった。

 おそらく『日蝕』と大江健三郎の文庫本が読了したら、次に購入するだろう。やっぱりいつになるかわからないが……



 さあ、これからシーと朝の散歩に出かける。薄明のなかを底辺から色づく東の空を見つめながら、シーとオレが永遠の絆で結ばれていることを感じるだろう。




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