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小説の現代性



 平野啓一郎の『ディアローグ』を、電子書籍のブックライブの試し読みで少し読んでみた。 ──ディアローグは日本語で対話という意味。平野啓一郎が角界の第一人者に挑んだ対談集である──


 試し読みなので、最初の対談者、小説家の日野啓三との対話を10ページほどしか読めなかったが、目から鱗みたいなことがいろいろ書かれていて正直とても驚いた。 ──オレは、平野啓一郎が芥川賞を受賞した『日蝕』だけは少し前に読んだことがあった──


 まず、「小説の現代性」について対話がはじまった。詳細は記載しないが、あらためて「小説の現代性」とは? と問われるとどう考えるべきか?

 ひとつだけ述べれば、小説というものは、そのときそのときの時代現象に添い寝するだけでは、すぐに古くなるとか。


 つづけて対話は、「文学の原風景」「言葉と意識」「思考の究極としての小説」「宗教とモラル」「運命的な作家」「言葉の普遍性」へと進んでいくが、オレのなかでぼんやりと霞んで曖昧模糊(あいまいもこ)だったものが、言葉として表現されていて大きく頷くとともに、強くシンパシーを感じた。

 たとえば、カフカの『城』には終わりがないことを例にあげて、小説は結論がいらないし、小説というのは、人類の発明した最も新しい、とても柔軟で豊かで便利な思考の方法であるということ。

 また、日野啓三や平野啓一郎のような作家であっても、実は小説というすごいものにまだ慣れていなくて使いこなせていないし、技術的にもまだ臆病なため、新しい次元の獲得がむずかしいということ。そして「職業的な作家」ではない「運命的な作家」は、その時代においては孤独だけれども、ある種の人にはわかるはずだとも。

 宮沢賢治の詩にある、透明な人類の巨大な足跡の発見とは、こういうことなのか?



 今晩もエアコンで温められた部屋で日本酒を飲み、愛犬シーズーのシーと一緒に寝ながらYouTubeでニュースを観た。オレは検察の特捜部が徹底的に派閥のパーティー券問題を追求し、組織的に裏金作りが行われていた実態を明かして欲しい。必ずや政治家本人の逮捕までやるべきだ。自民党の(おご)りを見過ごしてはならない。日本の元凶であるのだから。




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