表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/267

日本の若者のレベル



 ──動物に対してどのような態度で接しているのか── により、その国の人間のレベルがわかると聴いたことがある。

 先日、YouTubeのニュースで、今の日本の若者のレベルの低さがわかる映像が流れていた。

 深夜、子育て中のツバメの巣を、原付スクーターに乗った若者5人が棒で突いて破壊し落としたうえ、スマートフォンで写真を撮り逃げたのだ。(防犯カメラの映像による) 落ちた6羽のヒナのうち1羽は死んでしまった。なんとか箱を巣の代わりに設置し、ツバメの子育ては続けられているというが……

 

 5人の若者のうちツバメの巣を破壊することに異議を唱える者が1人もいなかったことからもわかるように、日本の若者のレベルの低さがよくわかった。これでは陰険ないじめがなくならないのも頷ける。

 南アフリカの隣国、ボツワナでは、国土の中心部にセントラル・カラハリという動物保護区がある。ここは自然保護を目的に仕切られたエリアとしてはアフリカでも最大級で、その総面積は約5万3千平方キロメートルにも及び日本でいうと九州と四国を足したのと同じくらいの大きさだ。この想像を絶するほど広大な土地では、人の居住や経済活動が一切禁じられており、地平線の彼方まで無人のサバンナが続く中、多くの動物たちが暮らしている。

 ボツワナはアフリカの中では政情も安定しているし経済的にも盛んな国であるが、動物に対するその国の考え方や姿勢、態度がよくわかる例だろう。


 日本は学歴社会、経済優先でアフリカ諸国に比べてもとても豊かな国である一方、人間としての本当に大切な教育を怠ってきた結果、ツバメの巣を破壊することに何の抵抗もない若者が育ってしまっている。しかもこの若者5人は、ツバメの巣を破壊したあと逃げたのだ。ヒナの命を何とも思っていない。帰った後、スマートフォンで撮影した画像を、彼女に見せながら平気で笑っていたかもしれないのだ。

 日本人は表向きだけを重要視したレベルの低い国民となりつつある。



 薄明のなか愛犬シーズーのシーと朝の散歩をする。底辺から東の空が(あか)く染まり宇宙の存在を感じる。この光景を眺めていると、ほんとうに大切なものを感じることができる。オレはシーの頭をそっと撫でた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ