日本の現実 PART2
若者についてもう少し話しをつづけると、年収何億のIT企業社長も非正規雇用で年収200万円の若者も見た目はそんなに変わらない。ブランドに身を包んだIT企業社長と同じスターバックスでカフェラテを飲むことももちろんできるし、自分が劣っていると自覚しずらいばかりか容姿だけなら自分の方が優っていると別のベクトルで争って満足している。
新卒の大学生の初任給が、日本は約20万円だが、アメリカは45万円、スイスは75万円らしい。しかしこうした経済指標を若者は当然知らないし、マスコミやメディアも情報発信をしてくれない。なぜマスコミがニュースで取り上げて報じないのか? という疑念もわく。
インターネットであらゆるものが気軽に調べられる時代になったが、多くの若者は見たいものしか見ないため、結局こうした重要な経済指標を知ることなしに暮らしているのが《真の現実》だろう。
見たくないものを突きつけられなければ、議論は生まれない。議論が生まれなければ新しい価値観も生まれてこないし、政治的な民度も高くならない。さらに日本のサラリーマンは確定申告をする必要がないことが、政治意識の低さの根源となっているとむかしから言われてきた。しかし一部の人間にとっては、政治意識が低いまま高くならない方が都合がいいのだろう。サラリーマンが確定申告によって抱く不満や不平等感を良しとしない人たちにとっては ──自民党の主たる政治家── 政治的な民度は低いままの方がコントロールしやすくいいはずなのだ。そしてこれが日本の《真の現実》の一つであろう。
──いつも大事なことは国民に伝えないまま決まっている──
なんか太平洋戦争時の日本と変わらないではないか? 安倍晋三をはじめ歴代の総理大臣は山口県出身者が9人と飛びぬけて多い。なぜなら明治維新の中心となった元長州藩だからであろう。今もなお維新による政治的な権力が継続しているということか。
ガザ地区への地上侵攻が本格化してきた。ガザ地区側の死者は1万人を超えそのうち子供の死者は4千人以上、しかしネタニヤフ首相はハマスを殲滅するまで手を緩めるないだろう。
今晩も愛犬シーズーのシーと一緒に寝ながらYouTubeでの報道を観ている。ハマスを殲滅したとしても、ガザ地区で生き残った子供たちはやがて銃を持って立ち上がるだろうと確信しながら……