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「自然は語らない」
自然は
語らない
歌わない
生きるだけ
ヒトは
渾沌にいて
秩序を
求め
言葉を孕み
意味に
惑う
草木と
空に
背いて
今日、この詩と出会った。
「自然は語らない」という谷川俊太郎の詩集『虚空へ』のなかの一編だ。
自然は生きる意味を問わず、草木と空とともにある。あらがうこともなく逆らわない。
自然は語らない。歌わない。生きるだけなのだ。
オレは布団の上でうつ伏せのまま熟睡している愛犬シーズーのシーを見つめた。オレもシーと一緒に生きるだけ。