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ワスレナグサ



 アダムとイブでおなじみの「旧約聖書」にまつわるお話。 エデンの園に住んでいたアダムは、楽園に咲く花々にひとつひとつ名前を付けていた。アダムがすべての花に名前を付け終わったと思った時、足元から小さな声が聞こえてきた。


 ──アダム様、私はどのような名前を頂けるのでしょうか?


 アダムが声のする方を見ると、小さな美しい花がひっそりと咲いていた。アダムは、


 ──こんなに美しい花に名前を付け忘れていたなんて!


 と驚いて花に謝り、今度は絶対に忘れないようにということで、勿忘草=ワスレナグサと名付けたという。


 夏ごろ、愛犬シーズーのシーと朝の散歩をしていたとき、小さな畑の片隅に、可憐な水色の小花がたくさん咲いていた。シーはその美しい小花たちに興味があるのか、顔を近づけ匂いを嗅いだ。オレはiPhoneで写真を撮り、帰ってから調べてみると勿忘草だった。花には青の色素をもつものが少ないらしく、この水色はとても貴重な存在らしい。



 今夜は雪が降り続けている。これでは愛犬シーズーのシーとの朝の散歩は中止せざるを得ない。シーは雪の上を歩くことがとても好きだけれど……


 ──シー、雪が降っているから散歩は行けないよ、雪が止んだら散歩に行こうね! 




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