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JFK



 JFKが凶弾に倒れたダラスの通りのアスファルトには、今でもその場所に十字で印が示されてある。

 JFKの命日になると人々は、その印の上に花をたむけるが、通りを走る車が躊躇もなく踏みつけて去って行く。

 その深い闇によって、JFKの魂が散りぢりにされたように……



 今朝も愛犬シーズーのシーと散歩に出かけた。底辺から色づく東の空は、オレとシーに何かを語りかけてくれる。白とゴールドの体毛が美しく色づいたシーは、やはりピンク色の舌をちょっとだけ出したままオレを見つめた。


 ──シー、何を感じたの?




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