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『必読書150』その3



 『必読書150』ではmust books150が、人文社会科学50、海外文学50、日本文学50が紹介されていく。とくにオレが読んでみたいと思った本をその理由とともに選択して紹介して行きたいと思うが、時間がかかるため今回は、人文社会科学から最初の一つだけを選択して、次回以降につなげて行きたいと思う。


 ──オレが読んでみたいと思った本、人文社会科学50から──

 

 人文社会科学の本はほとんど読んだことがないものばかりだった。タイトルは知っていても内容はまったく想像もできないため、解説を頼りに読んでみたい本を選択した。実際手に入らない本も多いらしいし、今後読むかどうかは約束できないが……



 ──キルケゴール『死に至る病』


 本書には、人が信仰に至ることなどありえないと書いてあると柄谷行人は解説していた。「死に至る病」ほどリアルに分裂病的世界が描かれた作品はないと。彼にとって、信仰に至ることができないことが「絶望」と呼ぶものだったようだ。キリスト教社会ではない日本人にとって、本書はどのような意味をもつのだろうか? ゴルゴダの丘に向かうイエスに、長い髪を使って香油で足をぬぐったとされるマグダラのマリアでさえも、信仰に至ることができなかったというのだろうか? 


 最後に、discussionの反時代的「教養」宣言のページに、1968年ぐらいまでは、学生であればマルクスは必ず読むものだったし、実際68年当時は、学生はわけもわからずであれ、みんな読んでいたという。 ──今から考えるととてもすごいこと── それが70年代、80年代になると一挙に読まれなくなったらしい。学生運動の衰退とともに、マルクスが必要なくなったと考えるのが自然であろう。それでもみんながマルクスを読んでいた時代があったことが、とても羨ましいと思えた。



 今朝も真冬にしてはあたたかな夜明けを迎えようとしている。さあ愛犬シーズーのシーと薄明のなかを散歩に出かけよう。


 ──シー、散歩にいくよ!




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