知らない男と同窓会
誤字許して
プロローグ
その日は肺が潰れるほどに寒い日だった、私はその日いつもより早い5時に起床した、なぜならその日は自分の母校の同窓会がありそのためふるさとに帰省するから、ってのと母の葬儀があるからと言う二つの理由があるが本当は少ふるさとが恋しくなったのである。私のふるさとは都心部からかなり離れており、世の言うど田舎と言うやつで東京まで片道3〜4時間ぐらいあり、しかも通る電車は1日3本、冬になると雪が降ると言うおまけ付き、お世辞にも良い場所とは言えない。
高校時代の私はと言うとちょうど反抗期に差し掛かっていて都会暮らしに憧れ
高校卒業後すぐに上京した。母がシングルマザーと言う事もあり私は祖母に育てられていて。母へ強烈な憎悪を抱いていたのを良く覚えている。正直後悔している
自分のために働いて学費を払ってくれた母にお礼の一つも言わず気づけば四年も音信不通だった、大切なものは後から気づくとフィクションでは言うが全くその通りだと感じる。私は恵まれていたのだ。今はただ恥ずかしく愚かな自分に失望している、そんな気持ちと本数冊を抱え、電車に揺られている。そうここまでは普通だった、私は彼に会うまで知らなかった母の死の真相をこれから起きる悲劇を、彼に
毛先の白いあの男に
作、緒方春太郎
1 車外トラブル
突如雑音混じりのアナウンスが車内に響いた。
「あーあーお客様にお伝えいたします現在大雪による車外トラブルにより急停車しております。お急ぎのところ誠に申し訳ございません」なんの不幸か最近私は凄くついてないらしくなんの嫌味か神に見捨てられたかのようについてない
さて人がいない中どう過ごそうか、なんて考えてると
意外にも車両の前線にいる夫婦が話すのが聞こえた。「人いたのかよ、」小声で言った
「貴方どうしましょう、」と妻が「こりゃしょうがない、同窓会にゃ間に合いそうに無いな」と夫が「そんなぁー」2人ともどこか聞き覚えのある声であった
しばらく考えたがどうも思い出せない。すると妻の方が「あらやだ要ちゃん!?」
その瞬間記憶が石油のように溢れて出て来た「信条さん?」「要ちゃんすごい変わってて気づかなかった」すると夫の方が「要か?」「お前は、泰か?」「うっわ懐かしい、お前なんか大人っぽくなったな」「そうか?私は変わんないと思うが」
どうやら2人は結婚しているらしくふうふそろって同窓会に参加するらしい
「どうだ要彼氏できたか?」「絶賛募集中だ。と言うかそう言うお前らは結局うまくいったんだな。」2人は中学生の時から付き合っており良く板挟みにされたのをよく覚えてる「俺らの愛はForeverだよなー絵里」多分言えるならこのリア充がと叫んでいたであろうがそこは抑えた「おあついな、」「嫌悪感が顔に出てるぞ」「まあまあ落ち着いて要ちゃん」すると泰はふと思い出したかのような顔をして言った「そう言えば要お前は今何やってるの?」わたしは苦笑しながら答えた「探偵だよ」「探偵?」「そう探偵」「いやまさか中学の時の夢をかなえてるとは」「悪いか?」「いや悪くはないが」「探偵って言うとやっぱり事件解決とかするの?」「いや浮気調査とかそんなんばかりだよ、あ よければオタクの旦那も調査しようか?」「イイかも」「そりゃ簡便」そんな話を3時間続けた流石に会話に飽きたのか泰が良い出した
「もしかしたらこの電車に他の同級生達も乗ってるかもしれないから探しに行こうぜ」「構わないが本当にいるんだろうな」「大丈夫俺の第六感がそう言ってる」
とか言いながら1人で猪突猛進してってしまった「大変だな君の夫は」「あははは」しかし、どうやら泰のかんは的中していたらしく
他の同級生達が5〜6人乗っていた、生徒会長の紫苑、哲学者希望のあゆみ
運動部の筋肉自慢竹原、私の従兄弟彼斗、そして私の初恋の人、根崎大気
その隅にまさにゾンビ的な雰囲気のある知らない男が1人いた「みんな久しぶり、」すると眼鏡をかけた真面目面が見慣れない笑顔で言った「要か変わったなぁー」
「それ今日で三回言われたわ」すると大輝がいう「いやほんとにかわったよ」「そう言うあんたはほんと変わらないわね」「そうかなぁ」照れ気味に言った
いや褒めてねぇよ、本当自意識過剰だな。すると泰が言う「いやぁーこんな偶然もあるもんだなぁ」「確かにね、それもそろいもそっろって電車の遅延で遅れるなんてな」「酒のつまみにはなるな!」「竹原あなた少し太った?」「まあ酒ばかり飲んでるからな」「酔っ払いが」とため息混じりに言った。すると根崎が言った「そうか俺らはもう大人か、学生時代、あっという間に過ぎたよな」「楽しかったよね、本当に」「てゆうかさぁ」「どした?」「電車長くない?いつ動くの?」「確かに、」私からすればやっとかと言った感じだった、「見に行く?「そうだな」
信条さんが言う「私はここで待ってるから行ってきて」「分かった」「それじゃあ俺も残るよ」「泰くん行ってきなよ待ってるから」「いやでも」「本人がそういっ
言っているんだ」ほんとはあのゾンビ男に何かされないか少し不安だがまぁいいか。私たちは電車の運転席まで行くことにした。まあ当然の如く運転席には誰も居なかった.「車外トラブルだもんな」「戻るか絵里が心配だし」すると、来た方から悲鳴が聞こえた。「絵里!」泰は糸で引かれるように走って行った. 私たちもその後を追った。だが戻った時には遅かった信条さんは床に倒れて腹部から血を流していた、「一体何が、」「信条さん、信条さん、聞こえる?」「か、なめちゃん」「喋るな」「誰か布を止血を」「かなめちゃんきいて、かえっちゃダメ、の、、、」「信条さん、信条さん、えり、」
「おぉまぁえぇ」泰はゾンビ男の胸ぐらを掴んだ、
だが男は寝て起きない「大輝抑えろ」男2人で泰を抑えた、
「どけぇ殺す殺すそいつを」「まて、」「なんだよ要お前まで」
「多分殺したのはその人じゃ無い」「信条さんの出血量から見て返り血が無い、
犯人は別だ」「どうしてそんな落ち着いてるんだよ、」「落ち着いてるように見えるか?、私はお前とは違って信条さんとは幼馴染だ落ち着いてるわけないだろ、」
「ぐっくそくそぉー」泰は泣き崩れた。なぜ、何故だなぜ信条さんが倒れてる
この男じゃ無きゃ誰だ、「とりあえず彼女の遺体を何処かに運ぼう、」彼女の遺体は別号車の座席の上に毛布をかけておくことにした 「い、一旦この男を起こそう」「そうだな、」大輝が男の方を揺する「あのー」すると男が目を開けたよく見ると男の髪の毛の先は白く
少し毛量の多い髪型をしていた、
そして空いた瞳は赤茶色く少し安心する目をしていた「終点ですか?わざわざすみません、僕結構すぐ寝てしまいがちなんです。」
続く