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大公殿下のお忍び訪問  作者: 尚文産商堂


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54/55

第54話

さらに細々とした擦り合わせを行い、上杉課長は書類をたたむ。

「では、これをもって、最終打ち合わせを終了します。個々の打ち合わせが継続してあるのでしたら、あと2時間はこの会議室を使うことができますので、このままグループごとに分かれて行ってください。何か必要なものがありましたら、別途あちらにあります受話器から、内線番号0001へと伝えて頂きますと、できるだけ期待に沿えるように努力します」

ほかに発言しそうな人もいなかったので、これで今回の最後の全体会合は終わりとなった。

あとは、当日から無事にいくことを、各員祈っていた。

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