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第34話
ゲームを始めてから4日後、手野鉄道手野駅前に中家ら手野武装警備からのメンバーがそろっていた。
「では、本日はこの順路に従って、実際に行動してみる。のはずなんだが……」
東部が少し眠そうな顔をしているのに、中家は気づいていた。
「東部、どうかしたのか。いつもとは違うようだが」
「いえ隊長。少しばかりゲームをしておりましたもので」
「セブンスワールドか。今回の任務のためとはいえ、他の業務に支障が出ない程度にとどめておくように」
「心しております」
できるだけ、という言葉を東部は飲み込んだ。




