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第29話
「……それで、どうなった」
手野武装警備へと戻った中家ら5人は、今回の話でどうなったのかということのまとめをしていた。
「どうやら一番異なった動きをするのは、長女のみのようです。ほかの4名はおおよそ同じような都市を回ります。こまごまと寄りたいところは異なるようですが……」
小さな会議室のような部屋で、5人が集まって話し合う。
話していたのは、最初に中家。
そして次には長女担当の東部だ。
「あのゲームをすることになっているのだな」
「ええ、そうです」
セブンスワールドと呼ばれるゲームを、まず買うところから始める必要があるようだ。
「よし、では東部は今後単独行動とする。定期連絡は必ずするように。現在のゲームの進捗状況、話し合いの進め方、相手方の情報。何かわかれば随時頼む」
「了解しました」
ほかの面々は中家とともに、適度に交流を行うという形をとることとなった。




