16/55
第16話
「では、まずは自己紹介をしていただければ」
全員が座るのを待ってから、司会をしている上杉課長が、下座から自己紹介をするように勧めた。
名前を名乗って、頭を下げ、それから再び座る。
儀典局長である男は大公を担当することになっており、名をコンラート・フォン・ハッシェと名乗った。
副局長にして、大公妃担当がタンヤ・シュール。
長男担当はモリッツ・ミイルズ・シュフティンベルグ。
次男担当はダニロ・ブルグハルト。
そして長女担当がブランシュ・ゾフィ・フェーベルと称した。
手野産業と同様に、大公、長男、次男のそれぞれが男性、妃と長女担当は女性となっていた。




