表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

3の未来

作者: 天川涙

 

相手がどんな心境で、どんな行動に出るか。どんな言葉を発するか。物語を進めるためには、誰をどう動かすべきか。自分がどう動くべきか。どうすれば、自分の向かう結末に持っていけるか。


人生なんて、お話作りと一緒。それでも予想外のことが起きた時は、自分が相手への理解不足だったか、得た情報が足りなかったか。そのどちらかだけだ。イレギュラーな災厄などの異常事態は、10年もあればたまに起こることなんだから、慌てふためくことはない。


あと6年か、あと9年。勝手に3という数字に親しみを持っていたが、やはりこの数字には、昔から縁があるらしい。生まれ年、誕生日、住所の番地、家族構成ーー―ー全てに3がつく。私は昔から、3という数字が好きだった。3で割れる数字が好きだった。3、6、9……私にとって、3とはキリの良い数字なのだ。だから6年か、9年。その起点にある今年を好ましく思う。


どちらの結末になるのか、するのか、それはその時になってからでしか分からない。もしかしたら、思いもよらない登場人物が、結末をひっくり返してしまうのかも。いやいや唐突に降りかかる災厄が、有無を言わせず打ち切りにさせる可能性だってある。


だからそれまでは、またお話作りを続けて結末を考える。あーでもないこーでもないと、書いては消してを繰り返しながら。


自分が満足できる結末が思い浮かべばいいけれど、やっぱりそれが分かるのは、3の未来になってからだ。



2015年(H.27)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ