8話
ほらそこ!胴ががら空きだぞ!
遅い遅い!
今、俺達はゴブリンと戦っている。正確には三人がだけどね。
いや、驚きましたよ。最初は、ゴブリンさえ倒せなかったんですから。ゴブリンはDランクですよ。
今でもまだまだ善戦している程度ですけど。
もちろん、この間に俺は三人のスキルを習得している訳ですけども。
三人のステータスは向上している。
ネーム 生須 環
ランク F
称号 生ける辞書・鬼畜師匠
状態 元気
属性
風・土
職業
司書
ユニークスキル
知識の図書館・アイテムボックス
スキル
魔導機器作成level6演算levelMAX 製図level4
危険物取り扱いlevel4
忍level7直感level6感覚強化level6身体強化level6
接待level2魔力操作level6言語理解level8
速読level5テイムlevel6解体level4
剣術level4槍術level4斧術level4棒術level4
弓術level4杖術level4柔術level4蹴術level4
殴術level4体術level4糸術level2盾術level2
火魔法level4水魔法level4風魔法level5
土魔法level5光魔法level4闇魔法level4
雷魔法level5樹魔法level5無魔法level5
召喚魔法level4毒魔法level2回復魔法level2
鋼魔法level2
鍛冶level4細工level4調合level4革加工level4
料理level4家事level4裁縫level4錬金術level4
生物鑑定level4鉱石鑑定level4植物鑑定level4
ネーム 内山 宏明
ランク F
称号 落ちこぼれの勇者・奴隷
状態 元気
属性
毒
職業
毒の勇者
ユニークスキル
毒物の図書館
スキル
演算levelMAX 製図level4
毒魔法level5魔力操作level5
糸術level4
直感level6感覚強化level6身体強化level6
テイムlevel1解体level4
調合level2
ネーム 金武 春馬
ランク F
称号 落ちこぼれ勇者・奴隷
状態 元気
属性
回復
職業
回復の勇者
ユニークスキル
回復の図書館
スキル
演算levelMAX 製図level4
回復魔法level5魔力操作level5
直感level6感覚強化level6身体強化level6
テイムlevel1解体level4
杖術level4
ネーム 藤井 公
ランク F
称号 落ちこぼれ勇者・奴隷
状態 元気
属性
鋼
職業
鋼の勇者
ユニークスキル
鋼の図書館
スキル
演算levelMAX 製図level4
鋼魔法level4魔力操作level5
直感level6感覚強化level6身体強化level6
テイムlevel1解体level4
剣術level3盾術level6
このようになっている。
ガスッ。
お!公の盾がゴブリンの頭に当たった。
「ふ~。やっと終わった~。」
「もっと、俺がゴブリンを引き付けるべきだな。」
「もう、一ヶ月か。まだまだだけど。」
「春馬、気は抜くなよ。公の言う通りもっと盾職としては引き付けるべきだな。宏明、一ヶ月でCランクなんだ良いじゃないか。さあ!解体してから次だ!もっと狩るぞ!」
「りょうかーい。」
「十時の方角にウルフの七匹の群れだ。公、今度こそしっかりやれよ。」
「うっす。任せろ。」
「各自やるべきことは分かっているだろう。俺は、ウルフリーダーをやる。他は三人で殺れよ。」
「じゃ、いくぞ。」
ウルフの群れに突入する。
「うおおぉぉぉ!」
公が雄叫びを上げる。しっかり引き付ける。
「毒の神よ 濃く満ちる霧 今現れんと 」
宏明が詠唱に入る。
「ウルフリーダー。お前は俺だ。」
まず、糸術のlevel上げだろう。
お互いにらみ合いが続く。リーダーが耐えきれず飛びかかってくる。
ここで、糸術とは何か教えよう。
糸術とは、糸を自由自在に操れるのだ。これで、分かるだろうか。つまり、空中に浮いているものなど縛ることは造作もないのだ。
シュバッ
見えないほど細い糸に体を縛られ浮いているウルフリーダーが其処には浮いていた。
「残念だったね。さよなら。」
あとは、盾術のスキル上げのために盾で殴り撲殺していく。
「ふぅ、終わった。さて、三人はどうかな。」
解体しながら見てみる。
ウルフは四匹まで減っている。
宏明に飛びかかってくウルフを公が盾で殴り飛ばす。公が傷つけば春馬が回復する。そして、宏明の魔法で見えない毒に浸食されていたウルフが倒れていく。
うん!危なげなく倒してるな。
最後の一匹が倒れた。
「ふぅ、やっぱり数が多いと疲れるね。」
「休んでないで解体 解体。」
「そうだぞ。終わったら今日は帰るからな。」
「げっ、いつの間に。」
「結構前からだな。」
「それよりも、まだ昼過ぎですよね帰るんですか?」
「ああ、このウルフたちでCランクの昇格試験が受けれるからな。」
「おお!Cランク!」
「それじゃ。さっさとやってしまいましょう。」
それからは、早かった。
すぐに、解体が終わり街に帰ってきた。
門番の人にギルドカードを見せる。
「お帰り。今日は、早いな。」
「お疲れ様です。昇格試験が受けれますので。」
「早いなお前たち、まだ一ヶ月だってのに。全く、規格外だよお前たちは。」
「僕は「凡人です。だろ?」そうですよ。」
「まあ、頑張れや。」
「ありがとうございます。」
礼をして通り過ぎる。




