変身
あっ!
もうこんな時間か、行かないと遅刻してしまう。マネージャーは時間にうるさいからなって、普通か。
「うるさいマネージャー」て、想うほうが、面白いのかな?
あれから2ヶ月、あっという間に過ぎてしまった。一年という訳だから、残りは愉しんで、できたらいいよな。
でも、林原さんの云った事って……、あれから逢っていないし……。
さてと、今日は何処で変身をするか?
何時も変身をする場所で苦労する。
本当に最初の頃は変身するのに、苦労した。
おじさんと云う言葉が枷になって、変なこだわりがあった。
今更ながらに想うよ、なんで俺みたいな、おじさんが魔法少女にならなかければならないのか、絶対に100%いや120%おかしいと、間違っていると今でも想っている。
でも、もう後戻りはできないし、今はやるしかない。
変身も回数を重ねるごとに慣れてきて、わだかまりも取れてきて、今では普通に変身できるように、なってきた。
それに、自分の変身している所は想い浮かべたくはない。
見てはいけないものを、見たような、裏事情を知ってしまったような、気分になるからだ。
アイドルをしている自分も、自分だし。それに、アイドルを愉しんでいる。一年と云う期限が付いているからかもしれない。
さて、今日は地下の駐車場の隅で変身して、仕事へ行きますか。
メタモリューション!