15/22
ぬいぐるみ
「ラサラもしかして、ぬいぐるみとか小動物の方が良かったのかと、前から想っていたけど、そこの所はどうなんだ?」
俺はラサラを見ていて。やはり、目に見える形で側に居たかったのかなと疑問に想っていたことを、聴いてみた。
ラサラは返事に困り変な顔をしたと。
「そうね、それはやっぱり可愛い小動物のほうが良いに決まっているでしょ。でも、妖精の方が良かったのかもしれない。貴方がオジサンだから」
今回は、オジサンと云われても、不快な感じはしなかった。何時もなら、嫌なのに。
確かにオジサンがぬいぐるみや小動物と一緒に街中いたら、やたらと目立つし変人扱いされるかもしれない。後を付けられてバレる可能性もある。
結果的にこれでよかったのかもしれない。
「俺も肩にぬいぐるみが乗っている、自分を想像すると、気持ちわるいからな。男だから、そもそもそういう物を乗せない。そんなことは絶対にしない」
でも、自分が女の子で肩に小動物が乗っていると想うと何故か良いなと想う。
でも、何かが違う気がする、根本的に。




