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序章
人は自分に無いもの、持っていない物に憧れる。
異性だったり、憧れの先輩だったり、はたまた超能力や魔法使いだったりする。
人はそういった物に憧れ、そして、なりたいと思う。
なれないのは解っていても、なりたいと思い、憧れる。
中には努力をすれば、手に入る物もある。でも、どんなに努力をしても、絶対に手に入らない物もある。
もし。
もしも、絶対に手に入らないものが、手に入るとしたら。
憧れ、そのものになれたとしたら。
その夢を叶えてくれる者に、君が逢えたとしたら……。
君なら、どうする。