友だち
ボクは妖精です。
趣味は水鉄砲で人間を驚かせること。
好きな言葉は「すべて水に流してやる」だよ。
特徴は3分間しか水から離れられないことかな。
最近ネットで意気投合した友だちができたから、今日会いに行くんだ。
何の妖精か分からないけど、会ってからのお楽しみだね!
彼の名前はゴウ君。
趣味はかじって言ってた。
好きな言葉は「思い出もすべて奪ってやる」らしい。
特徴は寒い冬でもあったかだけど、風の強い日は引きこもりらしい。
なんだかこうみると変わった子かも!
でも、楽しみだな♪
おっと!こんな時間だ!
水筒持った!水入ってる!
「しゅっぱ〜つ!!」
この辺りのはずなんだけど…。
「お〜い、もしかして君は、ぽちゃ君かい?」
うわぁ、赤い子だ!
名前知ってるってことは、もしかして!
「そうだけど、もしかして君がごう君?」
「あー、そうだよ」
ごう君はゆらゆら、ゆらゆら揺れている。
ごう君って落ち着きのない子なのかな?
「はじめまして、ボクぽちゃです」
「はじめまして、俺はごう」
ごう君が右手を差し出してくれた。
ボクも右手を差し出して、握手…じゅっ!
「…!痛っ」
「ごめん、力入れすぎたかな?」
「ボクは大丈夫だよ。」
ごう君熱いな。
「ごう君少し散歩しよう。少し先の川のほとりまで」
「あーいいよ」
よし、水筒満タン。
水浴びぃ〜。
いえ〜い、水鉄砲!
「ふ〜、今日は寒いね。風も強いし。ところで、ごう君は何の妖精なの?」
「……」
返事がない。
「ん?ごう君?」
姿も消えた!
「ごう君!ごう君!」
えっ!さっきまでいたのに何で?
とりあえず、携帯に電話してみよう!
プルプルっ
がちゃっ
「ごう君どこ??」
「キノカゲニイル。キミミズカケタナ。オレハヒノヨウセイダ!コロスキカ!」
「えっ!」火の妖精!
あ〜さっきの水鉄砲と強風で木の陰に隠れちゃったんだ。
悪いことしちゃったな。
ん?何だか焦げ臭い。
「ごう君。さっきはごめんなさい。出ておいでよ。もう、水かけないしお互い少し離れて話すのは大丈夫でしょ?」
「あー、木の陰にいたら、回復した」
「よかった」
ごう君が川のほとり近くの木の陰からゆらゆら出てきた。
そして、めらめら後ろの木が!!
「ごう君後ろ!!」
「あー寒かったから燃やしたけど何?」
「山火事になっちゃうよ!!」
「いつものことだよ。ほっといて遊ぼう」
マジ!いやいや、山火事になったら、他の妖精が大変だ。
ボクもここに居れない。消さなきゃ!消さなきゃ!消さなきゃ!
「ボク消すよ」
川の水でじゃっば〜ん!!
ぷすぷす火がくすぶっている。
もう一回。
じゃっば〜ん!
「ふ〜、消えた」
それが、火の妖精ごう君と1時間くらい話した。
ごう君が風でだんだん小さくなったり、大きくなったりして面白かった。
大きさが変わると、性格が変わるらしい。やっぱり変わった子だったよ。
二人で話しててネットで話してるのが一番だということで、結論になった。
こうして、ボクの友だちに会いに行く日帰り旅行は終了した。
今、自宅に戻ったわけだけど、インターネットのニュースにごう君の家付近火事があったみたい。
まさかね。
また、お友だちに会いに行こう!
すみません。話がぼんやり、目的がないまま書いてしまいました。
妖精がいればいいなと思いまして!