6/10以降の、なろう内AI表記について思うこと
小説家になろうにおいて、2026/6/9より、作品創作におけるAI利用状況設定の必須化が開始となりました。
「AI利用状況設定の必須化と設定機能リリースのお知らせ」として発表された内容を読まれた方も多いと思います。
AI利用状況の設定とは、作品創作におけるAI利用状況を設定する機能で、作品投稿・編集時に操作する画面である、作品設定ページに追加されています。
6/9の日付けが変わった頃には作品設定画面に該当部分は見当たりませんでしたが、6/10に再度確認したところ、↓としてありました。
「お知らせ」によると…
・既に投稿済みの作品は、AI利用状況が未設定のままでも運営対応の対象として扱わない
・ただ、2026/9/1(火)以降、本設定を行わないとエピソード投稿や作品情報の編集等ができなくなる
・AI利用状況設定がされていない場合、コンテストや商業化の対象外となる場合がある
…とのこと。
現時点で連載中のものは、8/31までならAI利用状況を設定しなくても投稿を続けられるけれど、9/1以降は同連載作の投稿ができなくなる。
6/9以降新規に開始する連載作品及び短編作品は、AI利用状況の設定をしなくてはいけなくなった、ということになります。
連載作品に猶予期間を設けたのは何故か、個人的には理由の推察ができかねますが…。移行トラブルをなくすための運営サイドの高度な政治的判断、なんでしょう。たぶん。
AI利用状況の設定ができるようになったため、ほうじ茶は喜び勇んで自分の過去作24作全てにAI不使用の設定をしてきました。ヒナプロジェクト全般、なろう・ノクターン・ムーン・ミッドナイトともにAI利用状況の設定ができるようになったからです。連載が既に2年とまりえたってしまった作品にも、ブクマしてくださってる方には久しぶりの更新がこれで申し訳ないと思いつつ、AI不使用ボタンを押してきました。
さて、AIに関連する項目にチェックをすると、作品情報ページや作品検索ページにはどう反映されるのか?
6/10の段階で、AI不使用とした拙作『なろう内における生成AI作品について思うこと』の作者側の編集画面で作品情報ページは↓
…と、利用状況不使用になっています。
では、これはオモテの、読者が見える部分にどう反映されるんでしょう?
実際の作品情報ページは↓
AI利用状況が記載されている箇所は見当たりません。
目が点になりつつ、理由はすぐ判明しました。公式発表の「【第二弾】AI利用状況の設定必須化にお寄せいただいた質問について」と、「AI利用状況に関して」です。
AI直接使用とAI間接利用のみ、作品情報ページのあらすじの下に「本文へのAI利用」として別途表示されています。補助的利用と不使用は表示されないようですね。
見やすく、かつ、分かりやすいようにキーワードの中に表示されるのかと思っていたので、実際の表示を見てみて、個人的には分かりにくい配置だなという感想です。
というより、6/10以前に完結している短編及び長編自作品にAI不使用のチェックをいれてきたけど、現状読者様にはAI不使用か間接利用かは見えない作りというわけで、作者側がいくらチェックをいれたとしても、読者様には過去の完結作は、AI不使用作なのか、完結している作品のため作者がAIに関するチェックをいれていないだけの作品かは客観的には判別できないということですよね。
つまるところ。
AI利用している方が過去作にわざわざAI直接使用、AI間接利用のチェックをしにいくメリットは薄く、また、過去作がAI不使用や補助的利用の人はチェックしても画面上には反映されないとなると、6/10以前の作品をわざわざチェックする意味はないということのような…?
勇んでチェックしたわたしって…… Ω\ζ°)チーン
だいぶ気勢をそがれつつ…
検索する時、AIに関連した項目はどう表示されるのでしょうか?
この様子だと、検索画面にAI直接使用とAI間接利用のチェックボックスが追加されているのかと予想しながら確認したところ↓
目を皿のようにして、小説をよもう!のタグを見ましたが、AI直接使用のみ「抽出条件の指定」「除外条件の指定」内にチェックボックスができたようです。
AI間接利用、AI補助的利用、AI不使用の項目はなし。
作者側に4項目の選択をさせているのだから、そのまま検索画面に4つの項目が足されるのだと思っていましたが、現状はAI直接使用のみ。
個人的には、AI補助的利用やAI不使用のチェックボックスこそ欲しかったというか…
☑異世界転生 ☑AI不使用 or ☑AI補助的利用 みたいな検索をしたかった…ッ!
ぶっちゃけ、この改訂の恩恵を一番うけるのって、出版関係者になるのかな。受賞作を決める時にAI直接使用か間接利用か自己申告を受けたと判断できるわけですし。多大なメリットといえそうです。
そうすると、次にメリットがあるのは商業出版したい作者サイドかな?
小説家になろう、のWメインターゲットに焦点を当てた改訂だったということでしょうか。
では一般読者は、となると。
作品情報ページにAI直接使用とAI間接利用が表示されるようにはなったものの、キーワード表示ではないためランキング画面や検索画面からわざわざ作品情報ページを開かないと確認できないという一手間をはさむ仕様で把握しづらく、読書体験がスムーズになったとはいいがたい状況です。
6/12追加→
公開されているガイドライン「AI利用状況に関して」によれば、「メディア化等で作品にかかわる企業・関係者間での認識のずれを防ぎ、作品に対する信頼を守ることを目的」の改訂とあります。企業として運営サイドが最顧客である出版関係者を第一に考えるのは当然です。当然なんですが…、同時に読者の読みやすさ向上を目指していただけたら嬉しいかなぁ。
もしかしてメディアミックス化がすすんだ作品で一度トラブルがあったのかな。
6/9からは棲み分けができる!神改訂!と歓喜しましたが、
・作品情報ページのみの表示で、キーワード表示ではない点
・AI補助的利用、AI不使用の作品を検索抽出できない点
…以上2点から、読者サイドからすると糠喜びだった感が拭えないような。
作品情報ページ記載ではなく、チェックをいれた4項目のキーワード表示に変更にならないかなーと感じるのは読者のワガママでしょうか。
いまからで全然大丈夫なので、ぜひぜひ読者向けに検索項目を増やす一手間していただけないでしょうか|д゜)チラッ




