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憂鬱な日

「いちいちうるさい!放っておいてよ!」


「なんだよ心配してるだけだろ」


「だからうっさい!お兄ちゃんなんて大嫌い!」


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雨が降っている。とても憂鬱だ。なんでこんな日まで学校があるのだろうか。


妹との喧嘩の光景が頭をぐるぐる回る。頭も痛くなってきた。


「はぁ~。大嫌いか~。」


ついつい口に出てしまう。こうやっているとずっとそのことを考えてしまうのはわかっているのだが。


「あれ?今日の空いつにもまして元気ない?」


「あ~そうなんだよ。なんでも妹と喧嘩したらしくてな~。大嫌いって言われたのが相当ショックだったんだとよ。」


晴人があくびをしながらダルそうに答えた。


「え~雪ちゃんと喧嘩したんだ~。あんないい子なのに~」


あかねがニヤニヤしながら話しかけてくる。


「あーそうだよ。ほっといてくれ。」


今はだれとも話したい気分ではないのだ。


「でもそっか~。雪ちゃんも中学生だもんね。思春期真っただ中だったらちょっとぐらい口が悪くなっても仕方ないよね~。そんぐらい許してえあげなよ」


あかねが他人事だからか雑に言ってくる。


「へえ~そういえば空の妹ってどんな感じの子なんだ?」


「お前には光がいるだろ」


晴人に雪が狙われないように釘をさしておく。まぁこいつがそんなことをしないのはわかってはいる。ただこいつはモテるからな。


「っでなんで喧嘩したんだ?俺らに相談してみろよ。ちょっとは気分も落ち着くかもしれねえぜ?」


「そーそー。このあかね様が特別に聞いてあげるからね~。感謝しなさいよ~。」


随分と偉そうだな。でも別にいやではない。この気楽さに今までも救われてきた。今回は甘えさせてもらう。


「なんでそんな偉そうなんだよ。まあいいか。」


俺は淡々とことの経緯を説明していった。


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「いや~さ、それは干渉しすぎだって~w」


「お、お前wそれはw」


二人は俺の滑稽な姿が楽しいのか随分と笑っている。


「仕方ないじゃないか。心配なんだからさ。」


「う~んw。まあそうかもしれなけどもう中学生なんだからさ好きにさせてあげなよ。」


「まだ中学生だろ」


「そういうとこ。空だって親になんか言われるの嫌でしょ?」


あかねに言われてしまった。長年の付き合いだけに俺の悪いところに対しての理解も深い。


「まあね。それが空のいいところではあるからね。それに別に雪ちゃんも本当に嫌いになったわけじゃないだろうから。ほら元気出して。」


優しい口調で励ましてくれる。が、こうなんだか子ども扱いされてる気がする。確かにこういうのをずっとされると今回は励ましてくれているだけなので気も楽になってきたが何回もされると流石にイライラするのも同時に理解する。


「ま、そらの過保護はいつまでたっても治らないからな~」


「そうだね~」


晴人が俺らの方をニヤニヤ見ながら言ってくる。あかねは自分もいじられていることに気づかずに同意している。



「じゃ空も元気になってきたことだし帰るか。仕方ねえしなんかおごってやるよ。」


「やった~晴人のおごり~」


「いやお前は自分で払え」


二人のおかげで元気が出てきた。


「おっ傘ささなくてラッキ~早く帰ろうぜ!!」


俺らも晴人についていくように帰っていく。


あかねがコソコソと話しかけてきた。


「またなんかあったら相談乗ってあげるからね!」


あかねはニカっと笑って歩き出す。


陽の光が温かい。雨はとっくのうちにやんでいた。


雪本人を出すとしたらまだまだ先になります。

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