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それは不思議にありふれて 〜第二章 【影踏】 その③

日中は暖かかったが、流石に夜になって来ると肌寒くなってきた金曜日の夜10時。

学校が終わると夜に備えて一旦寝てからまた学校に集まった千比呂と里緒にはまだ余裕があったが、宝先生は朝から勤務してそのままで待ち合わせに合流したようだ。


それでもまだまだ30手前の20代男性は、眠気を感じる様子もなく、ミニクラブマンにふたりを乗せて、深夜の駅舎見学という名目のお祓い作業を行うため、蝶ヶ崎駅に向かってハンドルを握っていた。


銀色の車が駅ビル駐車場脇のフェンスの前に到着すると、開閉扉の前で紺色の作業着を来た中年男性がひとり待っていた。


「こんばんわ、遅い時間に申し訳ないですね。今、フェンスを開けますから、あの黄色い作業車の横に停めてください」

そう車の窓越しに言うと、フェンスの閂から南京錠を外して、フェンスを開いてくれた。


フェンスから先のアスファルト舗装が途切れた広場になっていた。関係者以外立ち入り禁止の広場へミニクラブマンの18インチのタイヤがメリメリと音を立てながら砂利を踏みしめ轍を刻んで進んでいった。


指定された位置に車を止めると、左右対称の観音開きの後部収納のドアからキャリーバッグと大きな肩掛けのバッグを下ろすと、先生はひとりで運ぼうとしていたので、肩掛けバッグを千比呂が引き受けた。


「やぁ、どうもご苦労さまです。本日担当させていただきます工事部の田仲と申します。これ、場内では被っててください」

田仲と名乗った背の小さいおじさんは、隣に止まっていた作業車の荷台から黄色い工事用ヘルメットを4つ取り出すと、3つを宝先生と千比呂と里緒に手渡し、自分も被って顎紐を締めた。


ヘルメットを被ると、スーツ姿の宝先生はまだ工事現場の監督さんのようにも見えるが、学校行事の職業見学の名目で家を出た千比呂と里緒は制服着用でやってきていたので、何かのコスプレのようにも見えて、互いのヘルメット姿を指さして笑い合っていた。


ふざけていると宝先生に促され、横並びになって田仲さんにした挨拶は、なんとなくバツが悪そうにはにかみながらだったが、当の田仲さんは嬉しそうに口許を緩めながら挨拶を返してくれた。


とりあえず終電終わりからの作業開始となるので、それまでは経緯の説明と着替えを兼ねて待機することになり、相模線脇の従業員専用の小径を通って工事部の詰め所へ向かった。


右脇に少し高く積まれた砂利の上に線路が走っている。途中後ろから青いラインの相模線が金曜の夜にしては少なく思える乗客を乗せ、テニスクラブから漏れ出した照明をその鋼色の車体で跳ね返しながらゆっくりと通り過ぎて行った。


こんな角度で走行中の電車を見上げる機会のあまりない女子高生ふたりが呆気にとられていると、田仲さんが、この電車は昔はディーゼル機関で走っていたんだよと、電車トリビアを披露してくれた。


大きなマンション裏にこじんまりと建つ古めかしい鉄筋造の2階建ての建物が工事部の詰め所になっていて、ぱっと見こっちの方がお祓いしたほうがいいんじゃないかと、千比呂は思ったが口には出さなかった。


詰め所に入ると会議室に案内された。なんとなく昭和の雰囲気が香っている。

ロの字に並べられた会議室のテーブルに荷物の中から着替えなどを出して並べていると、田仲さんがお盆にお茶を持って振る舞ってくれた。


ヘルメットを脱ぎ荷解きを終えると、湯呑みの置かれた場所の前のパイプ椅子に腰を下ろす。田仲さんは、ホワイトボードを背にして座った。


ふう、と一息つくと田仲さんが話しだした。

「宝さんは、学校の先生をやりながら神主さんをなさっているんですか?」

興味深そうな目で宝先生を観察している。


「そうですね」

少し微笑んだ後に短く答えて、それ以上は沈黙で無駄口を封じようとしているように見えた。

時々こういう角川映画のハードボイルド系主人公のようなリアクションを取るからコミュ障扱いされて生徒が近づいてこないんだよなぁと、里緒がお茶をすすりながら大人ふたりのやり取りを見つめていた。


「……アハハ、じゃあ早速ですがこれまでの経緯についてご説明しますね」

沈黙に耐えかねて田仲さんが話しを変えた。

「お願いします」

低い声で答える宝先生の口許は笑っているが、目はバキバキに見開かれてる。

「松田優作かよ」

千比呂が里緒の耳許で小さく囁いた。

「野獣死すべしのな」

里緒がニヤリと笑う。


田仲さんは、はいはいはいと、言いながら部屋の奥から持ってきた紙をホワイトボードに磁石で貼り付けていく。

それは、駅構内の見取り図に5色で色分けされたバツ印と日付と時間が記入されていた。


「これが、ここ5年間に子供の影が目撃された場所と日時を記入したものです。5年より前の記録は廃棄してしまっていてありませんでしたが、それ以前からも目撃されているという報告はありました。」

ホワイトボードの下に置いてあった竹の50センチ定規を手に持ち、大きく見取り図を円で示してペシペシとバツの付けられた位置を叩きながら田仲さんが説明を始めた。


バツの書かれた箇所は駅構内全域に散らばっていたが、その多くは東海道線ホーム登り方面の先端に集中しているようにも見えた。


「ご覧の様に日時は様々ですが、夕方から深夜にかけてが多く目撃されているようです」

田仲さんの説明を聞きながら、思ってたより沢山目撃されているんだなぁと、千比呂がボンヤリ考えていると里緒が脇腹をつついてきた。


「あたしらが乗ってた電車の時もあの集中してる辺りだったよね」

里緒の囁きに千比呂も真顔の頷きで同意する。


「OBに確認を取った所、最初に目撃されたのは、記録には残っていないのですが30年以上前のようです。その頃は駅構内では無く、下り方向にあった踏切内での話だったのですが、御存知の通りツインウェイブが出来て、踏切が撤去されてから目撃箇所が駅構内に及ぶようになり、更に駅周辺の開発が進んだこの5年間でホーム登り方向先端に集中するようになったみたいですね」

そこまで説明を終えると田仲さんは、クイと湯呑みを煽ってお茶を飲んだ。


ツインウェイブとは蝶ヶ崎駅の下り側にあった開かずの踏切による渋滞を解消するため、地下に掘られた歩行者と自転車用の通路と線路をまたぐように造られたU字型の自動車用の立橋の総称で、24年前に開通したものである。


「目撃箇所の変遷に心当たりは無いのですか?」

先生の質問に田仲さんは首を振りながら、これと言える理由は思い当たらないんですと、残念そうに言った。


「はいっ!先生」

千比呂が元気に手をあげた。

「何だ?大伴」

宝先生が千比呂にボールペンを向ける。


「作業が始まるまで下見しておくと言うのはどうでしょう?」

千比呂の提案を受けて先生と田仲さんが頷きあう。


「作業開始は1時過ぎくらいになりますので、12時半までにこちらに戻ってきて貰えればいいですよ」

定規で肩を叩きながら田仲さんが腕時計を見た。


「じゃあちょっとツインウェイブの方を調べてきますか」

そう言って立ち上がると宝先生は千比呂と里緒を連れて詰め所を後にした。


詰め所の裏のマンションとピザ屋の間の専用道路を通って製麦通りに出ると駅に向かった。こちらの出入口からだと少し回り道になるが、ヘルメットは必要ないそうだ、帰りもこちらから入口脇のインターホンを鳴らしてくださいとのことだった。


製麦通りから北口商店街に出て、駅の北口ロータリーを通り過ぎると、エメラルロードという駅前商店街に入る。


「先生、晩御飯食べました?」

千比呂が極力さりげなくなるように深夜営業中の中華チェーン店の目高屋の前で足を止めて尋ねる。


少し黙って振り向き、千比呂を見つめると宝先生は少し笑った。

「そういえば食べていなかったな…… 木下ぁ、大伴がお腹空いたって言ってるけどどうするね?」


「だいたい急にやる気出したから怪しいと思ったんよね」

チョコバナナサンデーとドリンクバーのアメリカンコーヒーを交互に楽しみながら里緒がブツブツと文句を垂れた。


結局、家で夕食を済ませてきた里緒がデザートのあるところでなければ絶対に行かないと強硬な姿勢を崩さなかった為、ロータリーまで戻りファミレスに入ることになったのだった。


「だって、お腹空いちゃったんだもん。しょうがないじゃん」

こちらもブツブツと言い訳をしている千比呂。

それでもしっかり鉄板ハンバーグ元気盛りというワンパクそうなメニューにディナーセットのライスは大盛りだった


ふたりのやり取りを見ながらマルゲリータピザをゆっくり咀嚼しつつ、なんでこの子はこんなに食べてばかりいるのに全然太らないのだろう? 一度遺伝子の解析を試みてみようかなどと、なんだか危なそうな事を考えていた。


なんだかんだで千比呂が焼き立てりんごパイと白玉クリームあんみつを食べ終わるまで、ドリンクバーを延々と飲まされた先生と里緒は、この後の予定の打ち合わせを始めた。


千比呂も何気に相槌を打ちながら参加しているようだったが、多分殆ど聞いていないであろうことは、里緒にはお見通しだった。


店を出るととりあえずツインウェイブ迄行って、立ち入り防止のフェンス越しにしばらく線路を観察する。宝先生は耳を澄まし、里緒は目を凝らす。

そして千比呂はコンビニに買い出しに行く。どうせ居たって何にも出来ないのだから、せめてホットドリンクでも買ってくることにした。


フェンスの向こうには街明かりに照らされた線路が走る。時折間を置いて電車が上り下り、通り過ぎてゆく。

里緒の目にはフワリと白い光が行き交うのがいくつか見えたが、人型を為す程の力強さは感じられなかった。


宝先生の耳には街角の喧騒以外は殆ど聞こえない。集中している所に電車が通過すると、走行音に耳が痛む時がある。


「なんかありましたぁ?」

戻って来た千比呂が呑気そうな声をだした。

手に持ったホットの缶コーヒーを宝先生の眼の前に差し出している。右手にぶら下げたコンビニのLサイズの袋はパンパンに膨れ上がっている。

持ち手の隙間からポテトチップの袋が見えた。


ありがとうと、口にしながら缶コーヒーを受け取ると、宝先生が珍しく軽口をたたいた。

「君はそれを今夜だけで全部食べてしまうのかい?」


「あ〜、そんな事言ってると、あげませんよ。はい、これもどうぞお使いください」

頬を膨らませて不満を現しながらコンビニ袋から使い捨てカイロを出して先生に突き出した。


「おお、すまない。助かるよ」

こんな気遣いも出来るのかと、意外そうな顔をしてそれを受け取る。

「あたしの分も〜」

両手に息を吐きかけながら、両手をこすり合わせて里緒がせがむ。


「あるよっ」

千比呂がペットボトルのホットミルクティーとカイロを渡すと、さも愛おしそうにペットボトルに頬ずりをして温もりを奪おうとする里緒。


「ゴミはこっちにくださいね」

自分の分のカイロを袋から取り出してスカートのポケットにしまうと、コンビニの簡易サッカー台から貰ってきたポリの小袋にゴミを仕舞って、千比呂はそれをふたりにむけて差し出した。


意外とこういう所はちゃんとしているんだなと、千比呂の評価を見直しながら、先生は使い捨てカイロの外袋をゴミ袋に入れる。


「で、なんか見えた?」

里緒からゴミを受け取りながらもう一度尋ねる。


「これといって、変わったものは見えないんだけど」

千比呂にしてみれば充分変わったものを見ているのだろうと思えるけれど、異常なしといった体で里緒は答えると、首を回して宝先生にも訊いてみた。

「先生は、何か聞こえましたか?」


先生は、里緒の問いかけに答えること無く、しかめっ面で目を閉じたままで手を添えて左耳を線路に向けていた。

レコード屋でCDの試聴をしてる人みたいだなと、他人事のように見守る千比呂だった。


「先生……?」

里緒がもう一度声を掛けると、人差し指を唇に当て、沈黙を要求する。


千比呂と里緒は固唾をのんで、ジッと宝先生を見守る。


宝先生の耳には確かに今聞こえた。フェンスの先の線路から子供のはしゃぐ声。ひとりやふたりじゃない。何人もの子供の嗤い声だ。


里緒を指差すとその指先を線路の方に向ける。

指先の動きに合わせて里緒と千比呂が視線を移動させる。


走ってる。

全力で。

ジグザグに。

男の子、女の子。

全部で5人くらいかな、消えそうだったり重なったり。

すごく数えにくい。


頭や口から血を滴らせた男の子。

手術着のような両脇から紐で結ばれた服を着た女の子。

全力で走っているのに片足が脛から下の無い男の子。

半分骨になるまで腐った性別不明の多分子供。

生きているようには見えない子ら。


少し大きな人影もいる。

影には何だか色々混ざってる。

黒いタールのような塊が、

なんとなくデザインの古い学生服を着ている。

左腕が肩から無い。

ゆっくりと、ゆっくりとした動き。


ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりとした動作。

でも凄い速さで移動する。

子供達に向かって。

ひとり捕まる。

渦を巻く顔面に巻き取られ飲み込まれていく。

でも嗤っている。

喰われて子供は嗤ってる。


片腕タールの学生服も嬉しそう。

嬉しそうに揺れている。

後ろから頭の割れた女の子が影を踏む。

学生服の影を踏む。

飛び跳ね喜び。

手を振りながらパッと消える。

女の子がパッと消える。


学生服は嬉しそう。

ゆらゆら揺れて顔面タールに渦が逆巻く。

別の子供が飛び出した。

逆巻く渦から飛び出した。

顔面タールから飛び出した。

おかっぱ頭のモンペの子。

大きな笑顔で走って逃げた。


視線の先で繰り広げられている奇妙な光景に魅入ってしまっていると、不意に千比呂に肩を揺すられた。

「何か見える?」

心配そうに里緒の顔を覗き込んでいる。


顔面蒼白で千比呂に向けた眼は見開かれている。

口はパクパクと動くが声になっていない。

里緒は、今まで見たどんな存在よりも残酷な出来事を目の当たりにし、頭が真っ白になっていた。


尋常ではない里緒の様子に、千比呂は助けを求めるように宝先生に視線を向ける。


「これは、少し離れたほうがいいかもしれない。凄い数がいるぞ」

宝先生の額に冷や汗が浮かんでいる。


千比呂は里緒の手を取り、この場を離れようと引っ張った。フェンスを掴んでいた里緒の手が離れる時、意外と大きな金属音が響いた。


線路上の亡霊たちの動きが止まり、一斉にこちらを向くのが里緒には見えた。千比呂に力強く引っ張られる手に力が入り、立ちすくむ様に足が動かない。


動けなくなった里緒をフェンスから離そうと、宝先生も加わり肩を掴んで引きずろうとするが、里緒は全く動かない。

さっき迄響いていた子供達の声もピタリと止んで、ジー…… という電磁ノイズのような音が異常な大きさで頭の中を駆け巡り、宝先生もその場に膝を突きそうになった。


亡霊たちは身動ぎひとつせず、一心に里緒達を見つめている。そこに感情は存在しない。ただ見つめている。

どす黒く光る漆黒が渦を巻くばかりの学生服も動きを止めじっと3人に顔のようなものを向けていた。

ただひたすらに顔を向けているだけなのに、言い知れない恐怖を放っていた。

延々と落下するような不快感が里緒を囚えて動きを封じている。


ダメだ、限界だ…… 里緒が恐怖に心折れそうになったのと、学生服が身を大きく膨らませこちらに飛びかかろうと力を溜めたのとそれは同時だった。


短い警笛を響かせ、下りの貨物列車が亡霊の群れに突っ込んだ。ゴトンドンゴトンドンと、一定のリズムで永遠に続くと思われるほどの長さの、コンテナを積んだ貨物車両が通り過ぎた後にはただ、静寂が残されただけだった。


この世ならざるものは何も見えなくなっていた。宝先生の耳にも夜の街頭の日常的な騒音だけが薄く届くだけだった。


何もわからず闇雲に手を引く千比呂に、気が抜けて全身の抗う力を喪失した里緒の身体は、その力に逆らうこと無く千比呂諸共路上に転がり尻もちをついた。


街明かりを抉るように暗闇で削られた線路の先に、貨物列車の走行音が遠く去って消えていった。


工事部の詰め所に戻るまで先生は何か考え込んでいるようで、一言も口を利かなかった。

対照的に里緒は、堰を切ったようにずっと喋り続けている。

高目のテンションに付き合いながら千比呂は、怖かったんだねぇと、同情を禁じ得なかった。


「信じられないとは思いますが……」

会議室で席につくなり、先生は田仲さんに先程遭遇した出来事を話し、里緒にも見てきたことを説明させた。


田仲さんは、黙って頷きながら説明を聞いていたが、左腕の無い学生服に亡霊の話になると、眉間にシワを寄せて考え始めた。


「似たような話を噂話で聞いたことがあります。左手のない学生服の幽霊の話を……」

肌寒い程の室内で田仲さんは汗をしきりに拭っている。


「いや、私もですね、この歳でアレなんですが、オカルト話など好きな方でして、文化会館で毎年行われるジュンジ先生の怪談会なんかにも毎回通ったりしてましてね、今回のお祓いの立会にも自分から志願したくらいなんですよ。地元の怪談話や都市伝説などにも、かなり詳しい方だと自負しておるのですよ」

申し訳なさそうに照れ笑いで誤魔化しながら、田仲さんが早口で聞いてもいないことを喋りだした。


マニアだ。

千比呂と里緒はゴクリと唾を飲んだ。


「ぜひ聞かせてください」

宝先生が前のめりになって話を促すが、これは興味の有無というより論証の収集の為なんだろうな。うん、知ってる。と、里緒は頭の中で確認する。


「では……」

田仲さんはそう言うと立ち上がり、ゆっくりと会議室の入口まで歩き、照明のスイッチを操作する。ホワイトボード前の皆が座る位置以外の灯りが消える。焦点の定まらぬ目をしながら、再びゆっくりと歩き、元の席に座るとお茶を一口飲み干し喉を潤した。


「あれは、夏の訪れる少し前、ちょうど今時分の出来事だったと聞いております……」

早口で囁くように伏し目がちで語りだした田仲さんの姿は、なんだか満足そうにも見えた。


LEDにすれば良いのに……

里緒が見上げると40型の蛍光管が一本チラついているのが見えた。


ポテチ食べながら聞いてたら怒られるかな?

気持ちが虚無に飲まれていくのを千比呂は感じていた。


【影踏】その④へ続く

そろそろホラーが動き始めます。

これから段々と怖い展開になってきます。

まだまだ寒い中でのホラーもきっと良いものではないでしょうか (汗)

少々の謎解きも控えておりますので、続きもお楽しみいただければと願っております。

よろしければ、いいねと評価をいただければ幸いです。

ご感想もお待ちしております。

それでは、また近い内に第4話にてお会い出来るようがんばります!


寿賀 旦

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