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放課後サバイバルゲーム  作者: 柊れい
大会への道のり
25/49

#4-1

サバイバルゲーム大会の地区予選のエントリーが決まり、僕たちゲーム部は次に出場枠の選定を行うことになった。各校の出場枠は、チーム戦で1枠、デュオ戦で1枠、そして個人戦で3枠。どうやらこれは全国大会まで続く標準的なフォーマットらしい。


部室に集まった僕たちは、まずチーム戦のメンバーを決めるための話し合いから始めた。松本くん、石井先輩、そして部長の新井さんがすぐにチーム戦のメンバーに選ばれた。彼らは普段からチームでの連携プレイを得意としていて、みんなの信頼を集めていた。


「よし、チーム戦はこれで決まりだな。あとはデュオと個人戦だな」


新井部長がメモを手に、次に進むよう促す。


「デュオはどうしようか?」美月が首をかしげる。


部員たちがざわざわとし始めた。デュオ戦はペアの連携が最も重要で、勝負の鍵を握る。そのため、誰と誰がペアを組むかで結果が大きく変わる可能性がある。


「瀬戸くん、デュオ戦どう?」


唐突に美月が僕に話しかけてきた。


「えっ、僕が?」


いきなり名前が挙がったことに驚いた。確かに最近少しは成長した実感はあるけれど、まさかデュオ戦の枠に自分が入るなんて思ってもみなかった。


「だって、瀬戸くん、最近本当に上手くなってるし。それに、ペアで戦うなら、やっぱり私が一緒にやりたいなって思って…」


美月が少し恥ずかしそうに言う。


「え、いやいや待って、そんな急に決められても…」


僕は慌てて手を振った。けれど、他の部員たちも次々に賛同の声を上げ始めた。


「確かに、瀬戸と美月なら相性良さそうだな」


「お前ら、普段からよくコンビで戦ってるし、そのままデュオ枠で出ればいいんじゃないか?」


「美月さんが言うなら間違いないっしょ」


どんどん流れが僕と美月がペアを組む方向に傾いていく。いつの間にか、僕が断れる雰囲気ではなくなっていた。


「ちょ、ちょっと待ってくれよ!僕まだ心の準備が…」


僕が抗議しようとするも、松本くんがニヤニヤしながら言った。


「心の準備なんて、後でいいんだよ!まずは参加してみなきゃ始まらないだろ!」


「そうそう、デュオ戦で瀬戸くんの新たな戦術が見られるかも!」


美月も同調して、楽しそうに笑う。僕はこの流れに完全に乗せられてしまった。


「結局、僕は半ば強制的に決まるのか…」


心の中でため息をつきながらも、もうこうなったら逃げられないことを悟る。


「決まりだね!瀬戸くんと美月がデュオ枠で参加!」


部員全員の拍手が鳴り響いた。いつの間にか、僕と美月がペアでデュオ戦に出場することが正式に決まってしまった。こうして僕は、再び彼女の強引さに引き込まれながら、大会に向けての新たな挑戦を迎えることになった。


 


部室を後にして、僕と美月は並んで帰ることになった。美月はとても楽しそうで、さっきの決定が相当嬉しいようだ。


「瀬戸くん、デュオ戦って本当に連携が大事だから、今からいろいろ練習しようね!二人のタイミングを合わせて、最強のペアになろう!」


「う、うん…そうだね。頑張るよ」


半ば引き気味だった僕も、美月のやる気に押され、なんとか前向きに返事をする。


「瀬戸くんとなら、絶対に勝てるよ!」


彼女の自信に満ちた言葉を聞いて、少しだけ自分もその気になってきたかもしれない。美月の熱意と一緒に戦う覚悟を決めるしかないな、と僕は心の中で決意した。


「よし、それなら、まずはペアの作戦を練り直そう」


「うん!任せて!」


彼女と一緒にデュオ戦に挑む日が、少し楽しみになってきた僕だった。

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