#3-11
最近、僕の部活動に対する姿勢が大きく変わってきた。最初はただの興味本位で、正直美月に押し切られて入ったゲーム部だったけど、今は違う。ゲームそのものが楽しいと思えるようになったし、何より部員たちとの友情が少しずつ深まっているのを実感している。
「瀬戸くん、最近なんかすごく前向きじゃない?」
美月が嬉しそうに話しかけてくる。
「そうかな?なんだか自然にこうなったんだと思うよ」
僕は素直に答えた。最初はゲームなんてただの遊びだと思っていたが、実際に部員たちと切磋琢磨しながら戦うことで、ゲームの奥深さと勝負の面白さを知った。そして、美月の情熱に引っ張られるようにして、僕も本気で取り組むようになった。
「でも、本当に最近の瀬戸くん、めちゃくちゃ強くなったよね。前までは私が教えることばかりだったけど、今は一緒に考えたりできるし!」
美月は笑顔でそう言いながら、軽く肩を叩いてくる。その笑顔に、僕も自然と顔がほころんだ。
「まあ、美月のおかげでここまで来られたんだよ」
僕がそう言うと、美月はちょっと恥ずかしそうに髪をかき上げた。
「えへへ、それならよかった!」
そんなある日、学校に一通の案内が届いた。それは「サバイバルゲーム大会」の予選参加の案内だった。いわゆる甲子園のような位置づけの大会で、地区予選を勝ち抜けば全国大会に出場できるというものだ。
「瀬戸くん!これ見て!」
美月が手に持っていたその紙を僕に差し出す。
「サバイバルゲーム大会、地区予選の案内が来たんだよ!これ、絶対出ようよ!」
彼女の目はキラキラと輝いていた。
「地区予選か……勝ち抜けば全国かぁ」
僕はその紙をじっと見つめながら考えた。正直、ここまで本格的に戦うなんて思っていなかった。でも、最近の自分の成長を感じる中で、挑戦してみたいという気持ちが強くなっている。
「美月、やるなら本気で挑もう。負けたくないし、全国大会に行ってみたい」
僕は力強く言った。
「うん!絶対に勝とうね、瀬戸くん!」
美月も同じように意気込んでいる。
その日の部活動は、まさにその話題一色だった。部員全員が予選に参加することに大賛成で、みんなでどうやって勝ち抜くかを話し合い始めた。松本くんは自信満々に「俺たちならいけるって!今までの練習が全部実る時だ!」と力強く言う。
「まずは敵を知ることだよな。地区予選のライバルたちがどんなチームかリサーチしようぜ」
石井先輩は冷静に提案する。
僕も、このチームの一員として戦うことに対して強い責任感を感じていた。もう、ただの観客や傍観者ではない。僕はこの部の一員として、みんなと共に勝ちにいく。
「瀬戸くん、作戦はどうする?今までのやり方じゃ、たぶん全国レベルには届かないかも」
美月が真剣な顔で言う。
「そうだな……今までの戦い方をベースにしつつ、新しい戦術も考えてみよう」
僕は考え込んだ。今まで学んできたことを活かしつつ、さらに新しい戦略を導入することが必要だと感じた。
「瀬戸くんが考える戦術、楽しみだな!」
美月は期待に満ちた笑顔を僕に向けてくる。彼女との信頼関係も深まりつつあり、僕たちは二人で協力してさらに強くなろうとしている。
その後、部活動はいつも以上に白熱したものになった。予選に向けての練習はもちろんのこと、みんなで作戦会議を開いたり、個別に練習をしたり。僕たちは一丸となって、予選に向けて全力を尽くしていた。
「瀬戸、全国大会までの道のりは長いけど、絶対にいけるよな!」
松本くんが興奮気味に言う。
「もちろん、いけるさ。みんなで力を合わせれば、きっと勝てる」
僕も自信を持って答えた。美月や部員たちとの絆は深まり、今ではただの部活の仲間ではなく、本当の仲間だと感じている。
「よし、じゃあ次の練習はチーム戦形式でやろうか!」美月が元気よく提案する。
「うん、チームワークが勝敗を分けるからな。全員で連携を練習しよう」
僕もその提案に乗った。次の大きな対戦に向けて、僕たちは一丸となって練習を続けていく。
そして、僕たちゲーム部はついに地区予選にエントリーすることを決意した。全国大会を目指して、これから始まる激戦に向けて、僕たちは燃えている。
「全国、絶対行こうね!」
美月が決意を込めて言う。
「ああ、行こう。みんなで一緒に!」
僕も同じ決意を胸に、これから始まる新たな挑戦に向けて、心を燃やしていた。




