第五話 乱れ愛参加者、激増する!
隠れ家から回収した書類に目を通したギルマス・エリカは、歯牙無き負け犬団長ジナイダを引き攣れ新緑の芽吹き亭に向かい、翌朝までボドーの部屋で激しい絆の深め愛を楽しんだ。
ボドーもジナイダを拒否する事無く積極的に絆の深め愛に励み、翌朝にはエリカが嫉妬する程の仲睦まじい関係が構築されていた。
此の日以降ジナイダがボドーの部屋に同居する事も決まり、ベゴーニャに続いて実質婚約状態に突入する。
二人が実質婚約を発表した事に対して娘フィーも歓迎の意を表し、ジナイダの事を御父様と呼び良好な関係が見て取れた。
「(狙い通りだ。ボドーと身体の相性は最高だが、別に結婚したい訳でも無いからな。ジナイダに引き取らせれば、此れからも最高の身体を自由に味わえる。漢気の塊のような女ジナイダと、母性の塊のような女ボドー、ベゴーニャ共々入籍の為庁舎に行くのも近いな。アーネがズレクに来た御蔭で女運が爆上がり中だ、此の勢いでズレクで活動する女冒険者が増えてくれれば言う事が無いのだがな(ニヤニヤ))」
新緑の芽吹き亭二階フロアを借り切った神託の聖女ガーネラ一行は、食事と風呂を済ませると翌朝まで尋常では無い激しい乱れ愛を楽しみ、お互いの身体を何度も隅々まで貪り捲った。
その被害に有ったのが二階隅に部屋が在ったドロテアとフィーで、一晩中流れ込んでくる乱れ愛参加者達の淫らな叫び声や淫猥な物音に眠りを邪魔され、翌朝ガーネラ一行に激しい抗議を入れる一幕も有った。
此の日以降、ドロテアとフィーの部屋に防音防振の多重防壁が張られ、眠りを妨げられる事は無くなった。
ボドーとジナイダの熟女カップルはガーネラ一行の誘いを受けて乱れ愛に参加、アーネとベゴーニャの部屋には初日の段階で多重防壁が張られていたので、二人の世界が邪魔される事は一切無かった。
ギルマス・エリカは自分の百合姫力が何処まで通じるか試すために参戦、アダマン級百合姫達の力の前に何度も意識を飛ばされ五聖賢女の肉奴隷に成り下がっていた。
五聖賢女の肉奴隷に成り下がって一月が過ぎた頃ギルマス・エリカも、何故か新緑の芽吹き亭準住人に加わり連日淫猥な叫び声を上げさせられていた。
「ギルマスが一番獣してますよ(ニヤニヤ)」
「私の責任では無い、五聖賢女に文句を言え!ドロテアお前も参加しろ!」
「嫌です、激しく断ります。朝まで乱れ愛してたら、昼間仕事に成りませんから!」
「フィー、お前は如何だ」
「私もお断りします。御母様と絡みたく有りません!!」
「腹違いの姉とは大違いだな。ガーネラは積極的にボドーと絆を深めていたぞ」
「ガーネラはガーネラ、私は私です!」
其処に何時ものボンデージファッションでは無く、ニプレスとヴァギレスを貼り付けたボドーが、満面の笑みを浮かべながら降りて来た。
「ボドー、その恰好は?」
「エリカ、ガーネラちゃんにアスナール様の神託が下りて、私も此の格好をするように言われました。此の格好で中心部に買い物行くのが、今から楽しみで仕方が有りません(ニコニコ)」
「御母様!!流石に其の格好は拙いです!。正妻のトレイシー様、第二婦人のパメラ様、第三婦人のヒラリー様の逆鱗に触れます・・・」
「フィー、バルドストン家に縛られる生き方に疲れました。エリカが肉欲の喜びを教えてくれて、ガーネラちゃん達に肉欲の狂気を叩き込まれた私の身体に、今更貴族の上辺だけの貞淑を演じるなど出来ません。此の神聖衣を着ろと命令したのは、此の世界を司る女神アスナール様です。其れにガーネラちゃんとの絆を繋げた証でも有ります、私は誰に何を言われても此の神聖衣を脱ぐ事は有りません!」
「御母様・・・・・・・」
「フィー、自分に正直に生きたいのです。其れにガーネラちゃんに降りた神託には続きが有って、「近い将来、新緑の芽吹き亭に関わる全ての女性が、自ら進んで神聖衣を着るであろう」の言葉が続いていたの。フィー、ドロテア、貴女達が神聖衣を着て乱れ愛に参加して、肉欲の絆で繋がる時が来るのを私やガーネラちゃん達も楽しみに待っていますよ(ニコニコ)」
「・・・(私もボドー御母様の身体を、ガーネラのように貪るの・・・・・・)」
「・・・(新緑の芽吹き亭を出れば大丈夫かな?フィーと相談しよう・・・)」
此の日の午後、ズレク冒険者ギルドに神聖衣を着た三人の冒険者が姿を見せ、酒場で暇を持て余していた男共を喜ばせた。
一人は白い瞳に黒い白目をした魔族出身者の女性、残り二人は赤髪が特徴的な姉妹と思われた。
男達の視線を集めたのが三人の乳首に突き刺さった巨大な魔導具で、其れが揺れる度に男達の首も同じ方向に移動した。
「自分、呪詛結界師のゾク・パトチュカと言います。ギルドマスターエリカに取り次を」
「ゾク・パトチュカ様、御待ちしておりました。お部屋に御案内いたしますので、此方から中にお入りください。失礼ですが御連れ様の紹介をお願い出来ますか?」
「右が弟子の一人でAランク冒険者の朧、左も同じく弟子の一人でEランク冒険者の霞。霞は朧の妹です」
「ありがとうございます」
ドロテアの案内で三人がギルマス室に入った後、神聖衣を着た六人の冒険者達がギルド内に入って来た。
続いてハートマークが散りばめられたバニーナイトスーツを着た、二人組の冒険者が顔を出し受付嬢のフィーに依頼書を手渡す。
「依頼完了ですね、お疲れ様でした。処理を終わらせますので、暫くギルド内でお待ちください」
「御丁寧に、ありがとうございます。其れからギルドマスターエリカさんにお取次ぎをお願い出来ますか?ズレク冒険者ギルド専属の治療回復師に成らないかと連絡を貰いました、治療回復専門の冒険者をしている明日香とフローリアンと言います」
「お待ちしてました!明日香様!、フローリアン様!。大変申し訳有りません、今しがた別の冒険者の方がギルドマスターと打合せに入りまして。暫くお時間を頂きたいのですが?」
「酒場で何か飲んでますから、ゆっくりで構いませんよ(ニコニコ)」
「御配慮、感謝します(ニコニコ)」
受付嬢フィーに笑顔で対応していた明日香とフローリアンの後ろから、先に到着していた神聖衣を身に着けた冒険者達が声を掛けて来る。
「明日香、フローリアン、久し振りぃ!(ニコニコ)」
「「吉乃、新葉、タチヤーナ、エルヴィーラ、真琴、桃華、本当に久し振り!ハブルドン帝国以来だよね」」
「明日香、今の話だとズレクに定住するの?」
「大陸を放浪するのも疲れたから、拠点を決めて活動しようかと」
「僕達もガーネラ様の護衛依頼で、暫くの間ズレクに滞在する予定だよ」
「淫乱聖女と乱交賢女達も来てるの!!」
「其れ言えるのフローリアンだけ・・・」
「ガーネラとリオン達六人で毎晩乱れ愛してるしさぁ、参加者募って乱れ愛嵐交も頻繁にしてるからね。聖女様より性女様の方がしっくり来るんだよ。リオン達も五姉妹で毎日絡み合って貪ってる訳だから、五聖賢女と言われてもガーネラと同じで違和感しか感じないよ・・・」
「フローも良く言うよ、嵐交のお誘い断った事一度も無いのにさ。吉乃話を戻して、護衛依頼って?」
「明日香、ガーネラ様達が今回受けた依頼なんだけど、女神教団連合本部名で出てるモノなんだ」
「連合本部名の依頼!其れ絶対に面倒事でしょう?」
「ギアデス帝国からクアドラ王国内に流れ込んで来てる、禁忌の媚薬エリンザーの流通経路の解明と排除。流通に関係してる貴族、商会、犯罪者集団等を洗い出し、証拠を確保して連合本部に提出する事。此の件にギアデス帝国の聖光教会が組織的に関与してる可能性が有るから、豊穣の女神教直属の特務部隊巡礼シスターや連合本部直属の特務作戦群に所属するシスター達が使えないんだ。其処でガーネラ様達と格闘春日組に調査依頼が来た訳。で、昔一緒に仕事をしたアーネ・ゾーマがズレクに住んでいるので、特記戦力としてガーネラ様達が参加するよう説得に来て参加を取り付けたんだ」
「エリンザー絡みだと高ランク冒険者以外、参加させると間違い無く死人が出るね・・・」
其処にギルマス・エリカと話が終わったゾク・パトチュカ達が姿を現し、格闘春日組と明日香フローリアンコンビの会話に割って入って来る。
「春日組に治療回復師の姉さん達、久し振り」
「ゾク、パーティー組んだんだ。後ろの二人紹介してよ」
「此の二人は弟子。背の高いのが朧、背の低いのが妹の霞。仲良くしてやって」
「ゾクさんも達も、アーネさんに?」
「姉さん、アーネに呼ばれた。あの女に呼ばれるのは、何時も面倒な案件ばっか・・・」
「私達は関係無いから、御愁傷様です。ゾクさん達頑張ってね(ニコニコ)」
「姉さん達も参加だけど(ニヤニヤ)」
「「ハ・・イ・・・・・・?」」
「淫乱聖女と乱交賢女達、格闘春日組にウチのパーティは決定。姉さん達には、此れから説明が有ると思う」
「「・・・・・・・・・・・」」
「此の依頼長期戦に成るから、姉さん達もズレクで家探しな」
外出の為二階から降りて来たギルマス・エリカが、受付前で会話をしていた集団に声を掛ける。
「ゾク達三人、格闘春日組、治療師の二人は、今日から新緑の芽吹き亭が家に成る。今朝方、五聖賢女の一人カオンから連絡が入って神託の聖女ガーネラが、向こう三十年間二階部分を借りる契約をしたそうだ。目的は不明だが神託の聖女ガーネラと五聖賢女達は、領都ズレクに定住する事を決めたそうだ。今回の依頼に関係するお前達は、自動的に新緑の芽吹き亭二階を拠点にして貰う。其れからゾク達三人、格闘春日組、明日香とフローリアンは、ガーネラ主催の乱れ愛及び乱れ愛嵐交には強制参加だ!ドロテア、案内してやれ!」
「はーい、ギルマス」
アーネ・ゾーマが領都ズレクに定住した結果、繋がりの有る露出過多冒険者達が次々と集まって来た。
しかも全員がガーネラ達が受けた依頼に関わり、新緑の芽吹き亭を拠点にするのが効率的だった。
ズレクの住民達からは宿屋からレズビアン向けの、特殊娼館に鞍替えするのではと勘違いされてしまう。
添付イラスト説明。
一枚目が神聖衣です。ハート形のニプレス&ヴァギレス三枚セットを貼り付ければ、女神アスナール様の加護を受けた神々しい神聖衣姿の完成です。
後は、個人の裁量でショートジャケットを着る、手袋、パンスト、靴下等々穿く事に成ります。
二枚目は新緑の芽吹き亭住人の皆さんです。
三枚目は神託の聖女ガーネラと五聖賢女の姉妹達です。
コンプラ対策でセクシーチャイナ、網タイツ、チャイナシューズを被せています。
作品世界の中では、ガーネラ:紫、リオン:白、シオン:黒、マオン:赤、ミオン:青、カオン:緑の神聖衣を貼り付けています。
四枚目は格闘春日組で、コンプラ対策で黒の水着を被せています。
作品世界の中では、吉乃:赤、新葉:緑、タチヤーナ:青、エルヴィーラ:青、真琴:赤、桃華:緑の神聖衣を貼り付けています。
五枚目は呪詛結界師三人組と、治療回復師の二人です。
ゾク・パトチュカにはバニーナイトスーツを、朧と霞には赤セーラーをコンプラ対策で被せています。
作品世界の中では、ゾク・パトチュカ:白、朧:赤、霞:赤の神聖衣を貼り付けています。
明日香とフローリアンの格好は紅白柄のバニーナイトスーツに、ハートを散りばめたド派手なデザイン服で作品内と同じ物です。