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第四話 神託の聖女と五聖賢女!

冒険者ギルドマスター・エリカが発言した残党掃討作戦が決行され、マリアージュの大森林の中に百五十人近い参加者が散らばった。

冒険者ギルドから七十人を超える中堅冒険者達、ズレク守備隊から三十人を超える隊士達が、商業ギルドと専属契約をしてる傭兵団から五十人を超える猛者達が、担当を任された地区を連携を取りながら捜索を進めた。

結果、傭兵団が担当した地区で十七人の残党が命を刈られ、また冒険者達が担当した地区でも九人の残党の命が刈られた。

最後の守備隊が担当した地区ではアーネ・ゾーマの働きによって、三番隊副長サイラスが身柄を拘束され生きたまま領都ズレクに連行されて行った。

サイラスを生かして領都ズレクに連行する件に関しては、冒険者ギルドマスター・エリカの強い要請を受けて行われた。


「サイラスには色々と聞きたい事が有る。腕利きの拷問官を紹介しろ!」

「拷問官では無いが呪詛結界師のゾク・パトチュカが、先週からズレクに滞在している。彼女に闇呪詛を掛けられたら、どんな人間でもペラペラと喋りだすぞ」

「面白そうな女だ。戻ったら直ぐに紹介してくれ」


隠れ家に集められた略奪物は十数年分、金銀硬貨、様々な宝石類や貴金属、美術品、魔導具、高級衣料品等々膨大な量が溜め込まれ、商業ギルドが用意した馬車十台で何とかズレク迄運ぶ事が出来た。

一方、掃討作戦終了に合わせて隠れ家に向かったアーネは、金銀財宝には目をくれず書類という書類を搔き集め、回収した膨大な量の紙束をギルマス・エリカに渡していた。

書類の回収を終わらせたギルマス・エリカが、守備隊隊長メダルドと派遣された傭兵団・歯牙無き負け犬団長ジナイダに声を掛け、マリアージュの大森林からの撤収作業が始まる。


「ジナイダ、助かった」

「エリカ、ウチを巻き込んだだろ!」

「シミオン盗賊団の背後に居る連中が判った。冒険者ギルドだけでは太刀打ち出来ない相手だ、メダルドとお前達にも強制的に参戦して貰うぞ」

「貴族様かよ~、面倒事は勘弁してくれよ・・・」

「前金として領主夫人を抱かせてやる。好きなように楽しめ(ニヤニヤ)」

「マジかよ!!狙ってたボドー、遂に堕としたのか!!」

「昨夜な(ニヤニヤ)ボドーの身体は絶品だ、お前も抱いたら狂うぞ(ニヤニヤ)」

「ヒューー、流石は元白金級百合姫だぜ!お前とは女の趣味が被ってるからな、ズレクに帰るのが楽しみだぜ。お前も参加するんだろう?」

「構わないのか?」

「領主夫人も突然知らない女に、押し倒されて抱かれるの嫌だろう?俺は配慮出来る女だからな」

「相変わらず優しい女だ。レズハーレムを創る予定だ、お前も主催者側で参加するか?」

「当然参加だ(ニカッ)」


ギルマス・エリカと傭兵団・歯牙無き負け犬団長ジナイダの話を、横で聞かされていた守備隊隊長メダルドの顔は苦虫を噛み潰したような表情を見せていた。


「(ボドー様を早速餌に使うとは、腹黒エリカにも困ったものだ・・・)」


メダルドが苦虫を噛み潰していた同時刻冒険者ギルドに、アーネのライトレザー水着ですら霞んでしまう恰好をした、六人の凛とした女性達が姿を見せていた。

アーネの格好も露出過多で肌色爆発状態だったが、下腹部のヴァギナ周りはしっかり隠していた。

が、現在冒険者ギルド一階受付の前に立っている集団は、乳首やヴァギナをギリギリ隠す程度の布を貼り付けてるだけだった。


「ようこそズレク冒険者ギルドに。・・・どの様な御用件でしょうか・・・」

「私は五聖賢女の一人カオンと申します。此方に立たれている御方がパクトラ帝国、タラキラ王国、キールハイム王国、ミズホ皇国の四ヶ国で彷徨う国宝認定を受け、豊穣の女神教、大地の道教、恵の海原教、三つの教団から正式に神託の聖女の呼び名を使う事を許されたガーネラ様です」

「し、神、神託の聖女ガーネラ様・・・、無礼を御許し下さい。只今ギルドマスターが緊急の依頼を受けて不在でして・・・少々お待ちください(私じゃ無理、誰か代わって・・・)」


顔面蒼白状態の受付嬢が周りに助けを求めるが、大陸中に其の名を轟かせる神託の聖女ガーネラの登場に、誰もがどのように対応して良いか判らず混乱を来していた。

そんな緊張感が走る冒険者ギルドの中に、昼番勤務の為に出勤して来たドロテアとフィーが姿を見せる。

入って来た受付嬢を見た神託の聖女ガーネラが、驚きの表情を見せながら話し掛ける。


「フィー!!、無事だったんですね!!」

「ガーネラ!、どうして北球西大陸に居るの!」

「私は聖女の仕事で、北球西大陸に来ています。フィーはどうして此処に?」

「ランダンで強制転移事故に巻き込まれ、此処バルドストン辺境領に飛ばされました。一緒に強制転移させられたボドーお母様が領主バルドストン様に見初められ、貴族の身分を授かり今日まで辺境伯令嬢として生きて来ました。ボドーお母様も無事に過ごしています」

「良かった・・・ルオとタシュー小母様も心配しています。後で通信魔導具を貸しますので、自分でルオに連絡してください」


話を聞いていたドロテアが興味津々の顔を隠さず、フィーに二人の関係をニヤニヤ顔で尋ねて来る。


「フィー、此の子は誰なのよ?私にも教えてよ」

「同じ村で生まれた腹違いの姉です」

「「「「「エェーーーーーーー!!!腹違いの姉ぇーーーーーーーーーー!!!」


フィーの言葉を聞いたギルド内に居た職員と冒険者達が、一斉に驚愕の表情で驚きの声を上げた。


「フィー、貴女・・・上級貴族の令嬢にして、神託の聖女様の妹だったの」

「ドロテア、神託の聖女と言われても、今一実感が湧きません。アーネさん以上に倫理観が壊れた、露出狂の変態女にしか見えません」

「フィー、露出狂は言い過ぎです。ニプレスとヴァギレスを貼り付けてます!」

「ニプレス?ヴァギレス?」

「此のハートの形をしたブラジャーとショーツです(ドヤ)」

「貼り付けてますが、ほぼ全裸と変わりません。違いますか、ガーネラ?」

「フィー、違います。此のニプレスとヴァギレスは女神アスナール様の加護を受けた神聖衣で、選ばれた女性にしか貼り付ける事が許されない至高にして究極の服装です。私ガーネラと妻達、リオン御姉様、シオン、マオン、ミオン、カオンの六人、此処ズレクで落ち合う事に成っている冒険者パーティー格闘春日組の、吉乃、新葉、タチヤーナ、エルヴィーラ、真琴、桃華の六人、最後に呪術結界師のゾク・パトチュカを含めた十三人のみが張り付ける事を許された神聖衣なんです。真夏の砂漠でも暑くないですし、真冬の雪山でも寒く有りません。しかもBランク程度までの攻撃でしたら、物理攻撃も魔法攻撃も無効化してくれます。一度貼り付けてしまったら剥ぐ事など出来ません!」

「便利なのは理解しました。ですが露出過多な、変態衣装に変わり有りません!」

「ハハハ・・・変態衣装・・・(フィーはランダン時代から、変わらず真面目ですね)」

 

其の時、冒険者ギルドの扉が開き残党掃討作戦から帰って来た、ギルマス・エリカ、露出冒険者アーネ・ゾーマ、傭兵団・歯牙無き負け犬団長ジナイダの三人が姿を見せた。


「アリシア、何時から冒険者ギルドは此の世の天国に変わった?私にも光り輝く肢体を惜し気も無く見せつける、女神のように素敵な女性達を紹介しろ」

「ギルマス、神託の聖女ガーネラ様と五聖賢女の皆様です」

「五聖賢女だと!あの白金乃百合杯争奪大会で五年連続優勝している、オリハル級百合姫の獣人族姉妹で構成された神託の聖女専属の護衛部隊!!」

「ギルマス、其の白金乃百合杯争奪大会、何を競う目的で開かれる大会なんですか?」

「アリシア、大陸最強のレズビアンを決める大会だ。大陸各国の国別予選を突破した五人の百合姫が本選に進み、対戦相手を最も多く逝かし堕とした百合姫が名誉の白金乃百合杯を手にする大会だ。気力、知力、体力、観察力、百合姫力の全てを掛けて戦う、年末年始にまたがって開催されるレズビアン達の地獄の祭典だ。で、其処に居る短髪が五年前の優勝者シオン、姫カットが四年前の優勝者リオン、青色のメッシュが三年前の優勝者ミオン、赤色のメッシュが二年前の優勝者マオン、そして緑色のメッシュが昨年の優勝者カオンだ」

「エリカよりも凄いのか?」

「ジナイダ、白金級の上がミスリル級、其の上がオリハル級だ。冒険者ギルドを例にすると私の白金級がBランクだ、其れに対して五人はSランク冒険者だと言えば理解出来るな」

「マジかよ、ガチ化物じゃんか・・・」


ギルマス・エリカと団長ジナイダが白金乃百合杯争奪大会と百合姫の話で盛り上がっている時、受付嬢のアリシアがガーネラ達の来訪目的を再び尋ねた。


「ギルマスの性癖話は無視して、ガーネラ様達はズレク冒険者ギルドにどのような御用件が有って見えられたのでしょうか?」

「話を逸らしてしまい、本当に申し訳有りません。暫くズレクを拠点に活動する事に成りまして、良い宿屋かホテルが在れば教えて欲しいと思いまして」

「宿屋でしたら、其処に居る冒険者アーネさんの奥様が経営されている、新緑の芽吹き亭という宿屋が衛生的でお風呂も有りますので良いと思います。アーネさん、案内して頂けますよね(ニコニコ)」

「アリシアさん、了解しました。ガーネラさん、六人ですか?」

「後から合流するパーティーも有りますので、最終的に12~13人に成ると思います、大丈夫でしょうか?」

「ドロテアさん、二階フロアの貸し切り大丈夫ですか?」

「私とフィーの部屋以外だったら、貸し切りにしても大丈夫かな」


アーネの案内で新緑の芽吹き亭に向かう神託の聖女ガーネラ御一同様、其の集団の服装と呼べない格好を見たズレクの住民達は、頭の逝かれた露出狂が大量に増えてると噂話に花を咲かせた。




第四夫人ボドーと娘フィーのビフォア&アフター


ボドーのボンデージファッションは、エリカの指示に従って着ています。

全身を性器の如く感じる体に調教されたボドーは、肉欲に狂う事が間違いで無いと教えてくれたエリカを、心の底から崇拝して絶対的な信頼を置いてます。

領都ズレクの何処に行くにも、ボンデージの姿で出掛けています。


フィーの着てる服は受付嬢に貸与される、ズレク冒険者ギルド公式の服装です。

スカート丈が短いのは、ギルマス・エリカの趣味です。



挿絵(By みてみん)


































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