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第四話 街に行こう

すこし、ステータスを変更しました。




 どうすればいいのだろうか。

 日向子は今、落ち込んでいる。何故かという、彼女のゲームデータは消えたからだ。


「うぅぅ、せっかく料理Lv10まで上げたのに……」


 違った。まさかのそっちだった。


「そ、そんなに落ち込むことなのか?」

「落ち込むわよ。料理Lv10って、とても難しいのよ」


 日向子が言うには、料理の鬼と呼ばれる料理人がいるらしく、その彼からお墨付きを貰わなければなれないらしい。初めて知った。


「それは残念だな。だけど、今は目の前のことが大事じゃないか」

「そ、そうね」

「さて。じゃ料理を頼む、日向子」

「でも……スキル無いんだよ」

「何言ってるだ。現実でも料理は上手だったろ」

「そ、そうだね!」


・ ・ ・


 俺は日向子が料理をしているのを眺めながら、スキルボードを見ていた。

 たまに料理器具が欲しいと来るのでサクッと渡しながらで。



・スキルボード・


名前:カイバ

職業:超越者

称号:覇者


Lv:481

HP:?

MP:?


体力:SS 防御力:SS 攻撃力:SS

俊敏性:SS 魔術適正:SS


固有スキル:【超越】



称号【覇者】……世界最強の称号。効果……基礎能力SS級化。

スキル【超越】……相手のスキルを借り、格段にレベルアップさせたスキルに変えて使用する。使用後はスキル【超越】と統合する。


 直前で世界ランキング一位になったお陰か、能力は前より格段に上がっていた。長年、このゲームやってよかった。

 レベルは一位取ったときと同じ481だ。


「海く〜ん。できたよ〜」


 そうこうしている内に料理が完成したようだ。


「うっっま!!」

「ふふん。美味しいでしょ〜」


 牛肉の香草焼きに野菜スープ。どれも美味しい。

 さすが何でもできる系女子。


「海く〜ん。料理してたらスキル【料理Lv1】ゲットできた。それにレベルも2になったよ」

「もうスキルが。早いな」


 実際、日向子がレベルアップしたかどうかは見た目では分からない。

 職業が【超越者】になり、スキルも【超越】のみになってしまったため、その他諸々のスキルが全て無くなった。そのため、鑑定のスキルも無くなった。結構不便だな。


・ ・ ・


「日向子、これからどうする?」


 夜、寝る前に今後の予定について話した。


「どうするって、どうしようもないよね」

「とりあえず、街まで行かないか?」

「街! いいね、そうしょう!」


 ここから一番近い街は第七エリアの渓谷都市・パルティア。第七エリアの街は全部で二個しか無い。

 第八エリアに近いパルティアと第六エリアに近いダイベトはかなりの距離があるだが、実は二つの都市の近くにある遺跡は秘密の転移陣がある。

 この情報は長年のプレイから見つけ出した。ようはガチ勢しかしらない情報だ。

 因みに第7・8・9・10エリアは国ではなく少数の都市しかない。

 第1・2エリアが国土のヴァーラ王国。第三エリアのプロトグレーダ皇国。第四エリアのフィラレアム教国。第5・6エリアのガリア帝国となっている。

 どこに向かうか迷うが、とりあえず一番近いバルティアに行こう。


 俺たちは野宿をして、明日、向かうことにした。




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