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第十九話 元の性能が分からなくなった ①




 俺はアカネを名付けた実験体00−001を鑑定してみた。


特殊生命体・プロトタイプ式実験体00−001

・ ・ ・

名前・アカネ

登録者・カイバ


MP・測定不能

攻撃力・S+

防御力・S+

俊敏性・S+

魔力消費量・極小

魔力消費率・1%

魔力伝導率・500%


装備

・ ・ ・

光速義眼(スターアイ)

星降の剛腕(スターダストアーム)(左腕)

幽幻爪(ファントムクロウ)(右手)


 だいぶステータスに変化が現れたな。

 まず、攻撃力・防御力・俊敏性がS+になっている。

 ゲームでは基礎能力の上限はSSSだった。それが見たことのないS+に変わった。

 S+がSSSに劣るのか勝るのかは分からないが、おそらく勝っているだろう。


 次に魔力伝導率だ。デフォルトで50%だったのが500%になった。

 魔力伝導率とは、魔力が流れる時の消耗率のことだ。

 50%であれば、動力源から流れる魔力が可動箇所に達する時には半減するということ。

 500%であれば、可動箇所に達する時は5倍に膨れ上がるということ。

 なぜだろう?


 最後に魔力消費量と消費率だ。ゲームでは中だったのが極小に変わった。

 魔力消費率とは、動力源から発せられる時に必要以上に消費される場合に使われる比率のこと。

 普通は100%以上ある。低くても100%だ。それが1%ときた。

 ということは、本来必要な量の100分の1の量で賄えるということだ。


 因みに魔力消費率と魔力伝導率の違いは、消費率は動力源から出る時の消耗率で、伝導率は可動箇所に行くまでの消耗率だ。

 ここで恐ろしいことが判明してしまった。

 アカネの消費率は1%で伝導率は500%。

 消費率・伝導率が100%の機械と比べた時、消費を100分の1に抑えれる且つ可動箇所に到達するときには5倍に上がっている。

 つまり同じ魔力量を消費した場合、可動域につく頃には500倍の差がうまれることになる。


 名付けただけでこれだけの能力と性能のアップ。

 特殊生命体(アンドロイド)研究家に見せたら発狂するだろうな。


 試しに性能実験をすることにした。


「じゃーまずは、新しく覚えた技やスキル等あれば見せてほしい」

『畏まりましタ。では初めに【星降の剛腕(スターダストアーム)】ですが、いくつか技を思い出したような気がしまス』

「ちょっとやってみて」

『はイ。では行きまス。【奈落突き】!!』


 アカネの左腕が若干光ったと思ったら、轟音と共に土煙が舞った。

 土煙が収まり、アカネの方を見ると底が見えないほどの大穴がポッカリと空いていた。

 それこそ奈落の如く。


『次行きまス。【属性弾・炎】!!』


 右腕の先から1m程の球が放たれた。その球はゆうに200km/hは超えている。

 大きな火炎球は速度を落とさずに壁にぶつかった。

 すると、壁が溶けたガラスかのように流れ出した。これはあきまへんわ。

 しかもこの技、ゲームには無かったぞ。


「えっと、今のは?」

『【属性弾】というものでス。炎以外にも水や風等ありまス。次に【幽幻爪】ですが、とあるスキルが有れば進化可能でス』

「どんなスキル?」

『【霊体化】・【夢現化】というスキルでス。この2つがあれば進化できるそうでス』

「ふーん。じゃ、獲得しちゃうか」

「『え?』」




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