表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リセットワールド  作者: 桜紅葉
1章 崩壊する世界編
7/72

チャプター6「奇襲」

危機一髪の状況を越え、部室での準備を終え、体育館へと移動する祐也達。祐也が考えた作戦とはいったい…

大和達が体育館に入る少し前…


ー西棟2階2-1教室ベランダー

ベランダの影にしゃがんでガクガクと震える男子生徒がいた。

(なんでこんなことになってんだよ…)

(たまたま今日用事があって早めに来ただけだったのに…)

(…あれから1時間が立ってる…)

初めはファンタジー現象だと思い喜んでいたが、後ろにいた生徒が映像だと思っていたモンスターに殴られて、危機感を持った男子生徒はそれから1時間このベランダまで逃げて隠れていた。

(他の生徒はどうなんだろ…どっかに集まってるよかなぁ…)

(というか、学校を包んでいるあの闇とモンスターたちはいつになったら消えてくれるんだよぉ…)

と考えている時、近くででガチャっと扉が開く音が聞こえた。

「ひいっ!?あっ!?」

驚きのあまり小さな悲鳴をだしてしまい、慌てて口を塞ぐ。

(…ふう、ベランダが空いたわけではないのか)

(なら何処から聞こえてきたんだ?…)

そうして男子生徒は音の出どころを見つけるためベランダから気づかれないよう少し頭をだす。

(…あれは那由多生徒会長か?)

男子生徒から見えたのは隠れながら体育館に向かっている生徒会長達の団体であった。

(でも、なんであんな所に…)

と考えていると体育館へ入っていった。

(そうか…あの中が避難場所になってるんだ!それで那由多会長がみんなを助けて連れて…)

(そうしたらこんな所でうずくまっている暇はない、早く行かなきゃ!)

そう決め、男子生徒は体育館を目指して進むのであった。


ー場面は戻って体育館舞台袖ー

「見えるか…」

「はい…」

「でっかいな…」

4人は周りを警戒しながらカーテンを少し開け舞台を確認していた。

「あれがゴブリンを率いているリーダーか…」

「裕也、会長あんなのと戦うんですか?」

「正直殺り合いたくないな…」

「でも、僕たちがやらなきゃ何も始まらないですよ?」

「まぁ、そうなんだよなぁ」

そういってカーテンを戻し部屋の真ん中で丸く円になる。

「会長それで、さっき言ってた作戦ってやつを教えてくれませんか?」

「あぁ、まずは、周りの状況から説明するな」

「はい」

「まずは外からも見えていた、2階いる見張りのゴブリンが一匹」

「そして、この体育館に30匹程のゴブリン、そして2階にさっき見えたが弓兵が2匹」

「そして舞台に陣取ってるのがゴブリンの親玉ってところかな」

「ですね」

「それで、一番の問題点を話した結果、上の弓兵が何をするにしても厄介だと考えた」

「まぁ、30匹のゴブリン、そしてリーダーを相手にしながら上からの攻撃には対処しきらないよな」

「うん、それに武器を回収する僕達にも飛んでくるかも知れない」

「あぁ、だから考えた。まず上の弓兵を仕留めるのが最優先だってね」

そう言って、話し始める。

「そのためにまず、この上にある調光・音響室を占領する」

「その後は那由多さんが調光・音響室に残り、舞台上を通って翔太と多田が反対側、僕が2階から飛び出し弓兵を1人倒す。那由多さんは僕が飛び出した瞬間電気を消す、そうしてその闇に乗じて2体目の弓兵そして見張り役を倒す…ここまではわかるか?」

話を聞いていた那由多さんは静かに聞いている。

「あぁ、だけど祐也お前が一人ってのは危なくないか?なんなら俺か翔太が証明をやって祐也と那由多さんが飛び込めば…」

「舞台裏から通れる二階の通路は入口とは違い狭いのを忘れたのか?」

「あっ…」

そう舞台裏からの2階通路は人一人が通れるだけの幅、そんなところを二人で走ってもつっかえる。

それも舞台上から通って反対側へと移ったとしても2階への通路はなく階段で1階つまり今いる舞台袖の反対側にしかいけないのだ

「…わかったしょうがない…」

渋々多田が了承した後翔太が

「それで続きは?」

と続きを催促する。

「あぁ、その後照明を明るくし2階から同様しているゴブリン共の中に飛び込み、

そして奴らを切り崩すその瞬間もう一度照明を落とす。この瞬間翔太と多田は舞台袖から飛び出し真ん中にある剣道部の倉庫に入る。」

そう話しながら二人を見ると二人は目を合わせて頷いている。

「そうして入った後照明を明るくし那由多さんもゴブリンたちとの戦いに参加」

そこで那由他さんが話し始める。

「そうしたらもう後は翔太と多田次第だ、俺たちは二人が武器を集め終わるまでゴブリンたちとあのでかいゴブリン?を引き寄せる。そして、準備でき次第全員集まってこいつをボン!だ」

といって那由多さんは煙幕弾を見せる。

「どうだ?行けそうだろ?」

と多田と翔太へ声をかける。

「わかった。それで行こう」

「速攻で集めるから、速攻でやられないでよね」

「縁起悪いこというんじゃねぇよ」

と翔太へコツンとチョップを入れる。

うぐっと言ったあと頭をおさえる。

「いったいんだよ兄ちゃんのチョップ」

そう涙ぐみながら僕を睨みつける。

「うっ、悪かった」

と謝るのであった。

「それじゃあ行くぞ」

そんなことをしていると、那由多さんがそう言って2階へと移動を始める。


ー照明・音響室ー

「…」

慎重に那由多さんが扉をあけ、除きこむ。

「よしいいぞ」

という声が聞こえ中に入る。

「ふぅ、」

「これ精神的にきついですね」

「だけどしょうがないよこんな事態だし…」

「失敗できないしな」

「その通りだもう少し辛抱してくれよ。」

「はーい、まず僕が考えたわけだしなぁ」

「そういうことだ」と那由多さんは真剣な顔で部屋にある窓から体育館を眺める。

「うん、さっきと情報はあまり変化はないこのままいけそうだ」と那由多さんが確認を終える。

「それじゃあ、そろそろ行こう…」

そう話した後、互いに頷き合う。



「そっちは大丈夫か?」

とスマホで翔太と確認をする。

そうすると無音でコメントが戻ってくる。

「うん、こっちは大丈夫。」と舞台上から反対側の舞台袖へ移動した。翔太から返事が来る。

メッセージを確認した後、那由多さんの方を見て頷き合う。

「…行きます」

と扉を少しあけ那由多さんへ小声で伝えて照明・音響室を飛び出す。

その瞬間周りの光は消え、見えていた景色は消え去る。

わかるのは自分が走っている足音そして目の前で弓を引くゴブリンの息だけ…

(狙うのは弱点の肩のみ!)

そうして、弓を持つ左手を木刀で叩きつけすぐさま肩を2打。

「ギャァァァ」という叫び声と共に消滅する。

(よし!まずは作戦通り)

「テキシュウ!!」と電気が消えたことで同様していたゴブリンたちは仲間の叫び声を聞き我に戻り。危険を周りに伝え始める。

(このまま奥にいる2体目のゴブリンも…)

シュン!ドン!と矢が近くを通り壁に刺さった音が聞こえる。(!?どういうことだ…早すぎる…)

とりあえず通路にはみ出ている壁へ隠れる(一体どういうことだ…順応がはやすぎる…もしかして…洞窟の中で生活していることで闇にもなれているのか?)

(試してみるか…)

そうしてポケットに入れていた包帯を少し緩めまとめてボール状にし、通路の先へと投げる。

(…違う、みたいだな…なら叫び声の聞こえた方向へと打ち込んだだけなのか?)

そう考え次はポケットに入れていた石を通路の先へと投げつける。ドンと言う音とともにドンという矢の刺さった音が聞こえる。

(そういうことか!なら!)

と時間を開け石をもう一度投げつける。

そうして矢の刺さる音を聞き、その瞬間に飛び出す!

(移動していなければ同じ場所にいるはず!)

そうして闇を駆け抜けていると考えていた場所に矢を構えようとしている最中のゴブリンが見える。

「見えた!」

そう言った瞬間木刀で矢を弾き手から武器を飛ばし、ふらついた瞬間肩を2度叩きつける。

少し歯に力が入る

(完全に切り捨てれるもんでもないか…でも、後悔なんてしない!)

「今だ!」

と大声を出した瞬間周りが光に包まれる。

近くにいた見張りを引っ張り二階から投げ落とす。

「お前たちの相手はここにいるぞ!」そう二階の手すりに立ち乗り注目を浴びる。「ギギャ!?」

ゴブリンたちは動揺して、言葉が話せていなかった。

「こっちから行くぞ!」

そう言って、二階から先程投げ落としたゴブリンへと飛び込み、木刀の柄を両手で握り、刃を下に向けて、ゴブリンの肩を突き刺す。

「さあ、かかってくるんだな!」

木刀を構え直しゴブリン達を挑発する。

さあ、異世界のモンスターとのバトルが始まる。

祐也達の命運はいかに!?

ということでここまで見ていただきありがとうございます!

よければコメントなどもしていってください!

それではまた次回!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ