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リセットワールド  作者: 桜紅葉
1章 崩壊する世界編
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チャプター5「作戦開始Ⅱ」

作戦通りに外廊下を移動し、見張りに見つからず部室前まで来ることが出来た一行。だがそこで那由多が鍵を落とすという失態を犯してしまう。この先どうなるのか!

「っ!!」

裕也が咄嗟に手を伸ばし落ちる前に鍵をキャッチする

「あっぶねぇ…」

「すっすまない裕也…助かった、そのまま鍵を指してくれ」

そうして鍵を開け部室の中へ飛び込む

はぁはぁと二人の荒らげた息が部室内に響く。

裕也は息を落ち着かせて、まず外の二人に連絡を取る。

「外は大丈夫か?っと」

そう打ち込み、外の二人へとメッセージを飛ばす。

「ふぅ、那由多さん大丈夫ですか?」

「あっあぁ、迷惑かけてすまなかった」

「いいえ、大丈夫ですよこんなこと、それより那由多さん大丈夫ですか?」

「へ?なんのことだ?」

「バレてないと思いましたか?そんなに震えて」

そう、那由多さんの方をしっかりと見ると体を震わせているのがわかる。それに顔も青ざめていた。

そうして那由多さんに目を合わせていると降参かと言うような感じで手を上げて座り込む。

「へへ、裕也の言うとおりだ、さっきのミスでビビっちまって正直今動けないわ…」

「一度休憩しといてください、僕鍵となんか使えそうなもの探してみますから」

「あぁ、すまない」


5分後

「なぁ裕也」

と捜し物をしている途中那由多さんが声をかけてきた。

「なんです?」

「すまなかったな、」

「いいですって何度も…誰でもミスはありますから」

「いいや、それもあるがこんなことに巻き込んでしまったことに関してだよ」

「こんなこと?」

「あぁ、君たち3人は別に保健室で隠れていてもよかったのに一緒についてこさせてしまってな」

「…」

「裕也?」

「何言ってるんですか…それに関しては僕達が決めたことじゃないですか」

「…」

「多分ですけど那由多さんがあの場にいなくても僕はあの二人は絶対に動いていた。だから謝らないでください」

「…あぁわかったよ」

と笑顔でもう一度お手上げのポーズをしている。

「そうだ、後もう一つ」

「ん?なんです?」

「今更なんだけどな、多田くんと弟くんは戦えるのか?」

「確かに今更ですね…僕が思うに二人は戦えるとは思いますよ」

「へぇ、そうなのか」

「とはいっても、多田は空手で組手をならっている程度受け流しとか躱すことは出来ても致命傷を与えることはできないと思いますけどね」

「弟くんは?」

「翔太はいつも僕の相手をしてくれていることからまだ戦えるとは思いますよ」

「なるほどな…というか弟くんすごいな裕也の馬鹿力の相手しているのか」

「ん?なんかいいましたか?」

と冗談交じりに睨んで見る

「冗談だ冗談」

「まっわかってましたけれども…」

(冗談が言えるほど回復してるならもう大丈夫かな?)

「そうだ、それでなんで今更そんなこと聞いたんですか?」

ふと疑問に思ったことを聞いてみる。

「いやな、見張りをしていたゴブリンがいただろ?」

「はいそうですね」

「それをみてもう少し2階にゴブリンがいる可能性を考えてな」

「まぁ、確かにいる可能性はありますね。でもそこと今の話何が繋がるんですか?」「族の王、部隊、見張り、統率力がある、そんな中上にいるゴブリンが何にもしないと思うか?」

そう那由多さんが質問してくる。

僕は考え「遠距離攻撃…」とつぶやく

「正解、誰でもそう考えるよな。だけどそれを止める手立ては俺たちにはあるか?体育館でそれも囮をしている時に…」

「だから戦えるのか聞いたんですね」

「そういうこと、だけどまぁ、考えてみるとあんな細い道で初めての戦闘は無理があるか…」

「…それなら、僕に良い考えがありますよ」

「本当か?」

と作戦を考えながら準備を終える。

「よし、それじゃあ鍵も見つかったし行きましょう」

「そうだな」

そうして外の二人へメッセージを送り、タイミング良く外に出て合流する。

「二人とも危険な状態に晒してすまなかった」合流した後すぐに二人へ謝罪をする。二人とも大丈夫だと返事をして話を終える。

「それじゃあとりあえず作戦通りに移動しよう、ここでいるといつ見つかるかわからないしな」と那由多さんが話をして体育館へ移動を始める。

「そういや、何処から体育館に入るんですか?」と那由多さんへと質問する。

「あぁ、それについては…」

と言って那由多さんは一度安全な場所で止まり話を始める。

「裕也と話し合って舞台裏から入ろうと思う」

「遠いですね…」

「あぁ、遠い。慎重を切らすなよ?気づかれた瞬間全てが終わる」とこちらを見ながら伝える。

3人は静かに頷き、歩みを始める

その後、部室に入るときと同様見張りのタイミングを見ながら体育館へと向かい

舞台裏から中に入るのであった。

作戦通りに体育館に入ることが出来た裕也達一行。作戦通りに武器の調達が出来るのか?そしてそびえ立つ敵の壁、クラスメイトが言っていた巨大なゴブリンとはいったい…そして裕也が考えた作戦とは一体…次回戦闘開始!お楽しみに

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