チャプター3「作戦会議」
「よし、それじゃあこれからのことを少しだけ決めようか。」
そう那由多さんが話しを始める
「俺が考えていたこととして、まずは剣道部の倉庫に向かおうと思うんだ」
「生徒の救出は後にするんですか?」
と翔太は那由多さんへと質問をする。
「あぁ、わかってるかと思うが俺たちと奴らでは戦力差がありすぎる」
そう那由多さんが話すと周りは苦虫を噛んだような顔をする。
「だから武器というわけですね?」
と那由多さんに質問する。
「その通りだ。俺たちの部室倉庫には竹刀や棒術用の棒とか、あと本物の刀がある。」
「それなら多少だが、こっちにもぶがある」
「生徒をここに集めるにも逃げる際にも、武器があるかないかでだいぶと話が変わってくる…だからこそ行く必要があると思う」
「それじゃあ…」
と多田が声を出す。
「そこまでの道はどうするんです?確か剣道部の部室は体育館横、倉庫に関しては体育館の中にあったと思うんですが」
「そうだな、まず幸いにもここから出て一本道を過ぎてT字路を横にちょっと進めば外廊下に出られる。そこまではモンスターには鉢合わせないだろう。そして外廊下に出れば茂みがある。それを使って他のモンスターには気づかれないように部室へ入り部室倉庫の鍵を取る。」
「そこからが問題ですよね」
「あぁ、倉庫は体育館の中の一部、舞台裏にあればよかったんだが真ん中も真ん中の方にあるからな。どうしてもおとりというのものが必要となる。」
「おとり…」
そう多田が話すと周りがどんよりした雰囲気になる。
「そこは俺と祐也お願いしてもいいか?」
「はいもちろんですよ」
「やっぱりそうなりますか。だけどそれが妥当ですよね」
そう肩をおろしながら多田は話す
「じゃあ、俺たちは武器を取って退散すればいいんですか?」
「いや、そんな目立つことをすれば翔太君だったかな?君たちがモンスターに追いかけられる側になってしまう。だからこれだ」
そこに出てきたのは手榴弾みたいなものだった。
「しっ手榴弾!?」
そう多田が言った瞬間その場にいた那由多さん以外は後退する。
「はっはっはっ、違う違う」
そういって那由多さんは笑いながら否定する
「笑い事じゃない!」と思わずツッコんでしまった。
「すまんすまん、これはな防犯用に職員室においていた発煙弾だ。これを使って退却する」
「なるほど、これなら回収後みんなで退散することができますね」
と多田が話す。
「そういうことだ。出口に皆で集まってこれで逃げる。」
「これなら少しの戦闘ですみますね」
「あぁここでやられるわけにはいかないからなリスクは最小限にしなければ」
そう那由多さんが話すと全員が頷く。
それを見て那由多さんが頷き言葉を話す。
「よしそれじゃあ話し合いはここまで、準備ができ次第出発しよう」
その言葉の後各々返事をして作戦会議は終わる。
これからの方針が決まった大和達一行。作戦は上手く行くのか…次回も良ければ見て行ってください。それでは失礼します!