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5.とっもだち100人、できるかなっ?

神と名乗る謎の人物、リーリエから

アクセサリーを貰った六花。


しかしそれをつけた途端、

友達を作らないと死んでしまうという

呪いがかけられてしまった!!


天界人でもある謎の青年・御影も

審判として地上に降り立ち、

呪いを解くための戦いが今、はじまるー!



「それでは皆さん。良い週末をお過ごし下さいね〜羽を休めることも大事ですが、受験勉強も忘れずに」


先生の言葉に返事をすると同時に、終わりを知らせるチャイムが鳴り始める。

間違いだらけの問題集をとじ、ふうっと息をはいた私はシャーペンの芯をなおす。

横目でクラスメイトを眺めみると、一人の女子を中心に、数人の女子達が集まっていた。


……よし、やるぞ。

あれだけ予習したんだ。大丈夫。まずは、声をかけて……!

「あ、あの……っ!」


「ねえねえ宿題、ちょっとやって帰らない?」


「いいね〜私、ちょうどわかんないとこあったんだ〜」


二人の女子生徒が、私の声なんて聞こえてもないように去ってしまう。

……まあ、ですよね〜〜〜

あたかも何事もなかったかのように椅子に座りなおした私は、密かにはぁっとため息をついた。


現在、4月20日。

何一つ不自由ない平凡な生活を送っていた私、今泉六花は転入してから一週間ぶりに祇季高校に戻ってきた日を境に、神様に呪われてしまいました。


ことの発端はリーリエとかいう、自称神との出会いのせい。

ラッキーガールに選ばれただの、プレゼントがもらえるだの最初から胡散臭くて信用なんてしていなかった。

けどさぁ……あーーんなちゃんとしたネックレスを渡されれば誰だって喜んじゃうじゃん?


そんな人間の心理を分かってなのか、まんまと私は騙され、呪いをかけられてしまった。

それをとくには、友達を作らなければならない。

30日後、来る5月13日までに。


え? なんで今の今まで避けてきたくせに、呪われたからって即行動を起こしてるのかって? そんなの、決まってる……

だって友達ができずに呪いで死んじゃった〜なんて、カッコ悪くない?! いわば孤独死じゃん!

死んだ後にあの子、ぼっちだったんだよなんて言われたら恥ずかしさで絶対穏やかに死ねないし!!


……とにもかくにも、私は行動を起こすことにした。

そのためだけに、一週間ネットや本などをあさくることまでやった。

あとはそれを実行するのみ……!


「あ、あのさ、よかったら、一緒に、かえ、りませんか?」


その1、一緒に帰ろうと声をかける。


「えっ、あ、ごめん……私今日部活でさぁ。せっかく声かけてくれたのに、本当ごめんね!」


「あ……気にしないで、ください。部活、頑張って、くださいね……」


上手く笑えてるから分からずにただ、手を振る。

部活かぁ〜そうだよね〜私、なぁんにも入ってないもんなぁ〜

いや、ここで諦めるわけにはいかない。

やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい!


「今日この後どこ行く〜?」


「駅前にカフェあったっしょ? そこ行こうぜ〜」


「あっ、あ、の、私もそこ行ったんだけど、すごい、おいしかっ、たですよ〜」


その2、話に入っていく。


「えまじ? いいなぁ、あたしら今から行くんよ〜教えてくれてサンキュー」


「い、いやぁ、ど、どういたしま……」


「……ねえあの子、転入生だよね? 仲良かったっけ?」


「あん? ぜぇんぜん。話しかけられたから答えただけ〜てかあたしあの子の名前もしらねぇやw ウケる〜ww」


「まあ一週間も学校サボってたしね〜w ないわぁ〜」


あーー……本人の前でそういうこと言うかなぁ? 普通。

相手は、この学校で共に三年間も学んだ同級生達。すでに数人でのグループも結成されてくる。

そんな中に転入生が急に入ってきて、挙句に一週間ぶりに来られちゃ、仲良くする気も失せますよね〜〜……


いや、大丈夫、まだ日はある。

いつか私なんかでも、友達ができる日が絶対来るんだ。

そりゃ今までできなかったのは、認めるけどさぁ。それはあえて作らなかった、ってだけで……

私は、やってみせる。

友達ができずに孤独死という結末を、避けるためにも!!


(ツヅク・・・)


こういうの、なんていうか知ってますか?

○○フラグっていうんですけど……

あ、これ以上言うと六花に怒られちゃうので

やめときますね笑


次回は19日更新。

六花に友達が……!?

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