9 ボビトの村から出るところから
ボビト達と翌朝お別れする事になり
私は魔法使いが多く居るっぽいというエイダール国に向かう事にした
お互い寂しい気持ちでいっぱいだけれど『もう僕たちは友達だよね?だからまた遊びにきてね』と言ってもらえて泣きそうになった
いつかまた会いたいという思いと これからの先行き不安 元の世界に戻りたい気持ちがごっちゃになった感情はどう表現したら良いのか
ただ 「ありがとう 頑張ってくるね」としかいえなかった
ボビト達に教わった方向に歩いて約1日くらいでエイダール国に着くという
最初に出くわした兵士達の行先と反対方向に向かえばいいみたい
あの兵士はどこの国の兵士なのか 不安です
ちなみにボビト族の森とエイダール国に国境の様なものはない様なので地続きで歩いていけるというのがありがたかった
不安だらけの移動だが前進あるのみである 大丈夫、食料も水も補給した 長旅の疲れもひと晩寝てスッキリだ
意気込んだわりに移動で1日半かかって街の外れに着いた
さてここからどうやって魔法使いに辿り着けるだろうか そもそも言葉は通じるのか... あれ便利だったなぁ ボビト達が翻訳してくれた魔術用の本みたいなやつ
あといま文無しだから
装いも全然違うからまず情報収集からしなくては
背中にあるリュックサックに飯盒やテント 見つかって没集されたら困る様なものースマホなどなどを残して先程見つけた防空壕の様な窪みに上手く隠した オマケで枝などを被せてカモフラージュ万全です
中くらいの鞄に最小限の水と食べ物を入れて街に入り込んだ
よっしゃいくぜ!
ここの街並みはレンガ作りの中世ヨーロッパ風
そして皆 金から茶系の髪色のいかにも北西ヨーロッパ人という人が多く見える
もちろんそれ以外にもいるけれど うん もしかしたら私は目立つかも…
じろじろと見る市民様の目が気になる
あまり大通りは歩かず 脇道を歩きながら目立たず なおかつ迷わないように歩いていく
さてまずは人の良さそうな人を見つけて魔法使いの会える場所を探すぞーーと思ったその最中
「おい!そこの外国人!!
入国滞在許可証を見せなさい!」
横から現れた若いおにーさん
なんか 町のおまわりさん的な人っぽいぞ そして腰には剣のようなものをぶら下げている
あ 言葉がわかるー よかった
なーーんてのんきに安心してる場合じゃない
ってその前にピンチだよ!どうしよう!どうしよう?
ちょびっと加筆修正しました
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