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80 ロベルを探すところから


午前中にロベルを探したが 不在らしく 午後に戻ると聞いて 出直す事にした


最近リッツに構ってなかったので

久々にブラッシングをする

無心でやっていたら 痛がられてしまい 抗議のいななきをされてしまった ごめん


荷物も大体まとめたし できれば明日はお土産を買いに行きたい

行ける気持ちになれるかな...


午後昼後にロベルを発見

びっくりした なんか口の端が切れてない?

「どど どしたの?その傷」


「...ちょっとな 獣に殴られた」


ヒールをかけながら

「獣はパンチしないでしょ 治すね」


「なぁ ムギ」


「ん?」


「俺たち 友達だよな」


「うん 勿論」


なんなのさ 何か不安になってる?

「何かあった?話せるなら聞くよ

あと...私も相談があるんだけど」


「治療サンキュー じゃあ見晴らしがいいところ見つけたから 外出よう 歩いてすぐだ」


少し山側の歩いて程ない場所に ベンチがあった 座ると東都市が見渡せて 海も見える

「わー いいね ここ お昼あるけど食べる?」


「いいな 何持ってきた?」


「サバサンド作ってみた ここは魚が獲れるから」


「へぇ 料理が得意とは知らんかったな」


しばらくモグモグと景色を堪能しながら食べる

最後に茶を飲みながら


ロベルが

「先にそっちの話 聞くよ」


うん 急に切り出されるとな

「......えーと その ば」

切り口が上手く出ない


「バルディン団長の事か」


うぉ

「ソウデス」


「さっきまでバルディン団長と居た 昨日 ムギに求愛したって」


バルディン様よ...殴ったのはあなたですかい!


「俺がムギの事好きだと思われてた まぁ違う意味の好きではあるけど


バルディン団長を見てて 凄い嫉妬したわ おまえの事 憎くなりそうだった」


それはそうだろう


ロベルはサンドイッチを頬張りながら

「でもな ムカつくけど友達やめたいとは思わないんだ だからそこは言い返したけどな」


びっくりした

「バルディン様が嫉妬深いとは思わなかった」


「俺もだ 意外な一面にときめいた」


「安定の愛だね」


「で おまえはどうするんだ」


うっ

「まだ 悩んでる

バルディン様の事は 好き

でも あの人に この国に 自分が合うかどうかがわからないから 不安」


「おまえさ 歴史勉強したって言ってたよな

例えば遠方から嫁に来るとか そういう事例はないのか?」


あるある たくさんある

「数え切れないほどあるよ 国家間の王族の婚姻とかそうだし フツーに違う部族への お嫁入りとか」


「そいつら全員不幸だったか?」


うーどうなんだろ

「個人の幸不幸は書かれてないからどうなんだろなー 近代史だったら 苦労はあったけど不幸ではなさそうな物もあるかな」


「じゃあ幸せになれるって証明してくれよ 異世界から嫁いでも」


それは話が飛びすぎなのでは

「いや ちょっと結婚とかはまだまだ先なのでは?」焦る


「馬鹿だな バルディン団長は29歳だぞ? 適齢期としては遅い それに あの人は 決めたら行動が俊速だ」


うん 確かに

「怖いなぁ」


恐る恐る 聞く

「ロベルは いいの? バルディン様の横に私が居て 許せるの?」


ロベルは無理矢理笑ったような顔で

「前にも言ったろ お前ならいいやって」


ロベルが堪えてる 顔は笑っても悲しんでるのがバレバレだよ 偉いよ 恋敵に

私は泣きそうになって 立ち上がり

ロベルの後ろに回って頭からハグした

「ありがとう 勇気出たかも」


「俺の事 捨てないでくれよ?そしたらお前の横に居るバルディン団長をずっと見てられるしな」


「うん 任せて」



さあ 夜に備えて心の準備だ

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