閑話5 バルディン団長が策略するところから〈バルディン視点〉
本日は複数話投稿します!話の順番にご注意ください
本日の慰労パーティで邪魔な奴は
筆頭でティランミーノ、ナルディ、アリアン
ティランミーノは油断できないが ツムギ殿はさほど意識していない タイミングを見て東領主の令嬢に奴の場所を伝えるーあれは恐らく縁談だ うまくいけば東領主への婿入りだろう
アリアンはいい虫除けをしてくれている だがそろそろご退場いただこう
サルティオにダンスに誘うようにけしかけた あの男は元々アリアンにゾッコンだからな
腕相撲前に俺に酒を盛った事はこれでチャラにする事にする
ナルディ コイツが今いちばん動きが読めない
ツムギ殿に命を救ってもらった恩義もあるのだろうが 普段は人との距離感を程よく取るタイプが 妙にツムギ殿に懐いている 気安いと言うべきか
ツムギ殿も俺には見せない顔で話している 気に入らない
ツムギ殿はナルディと話しながら自分の背後を確認していた どうやらかなり際どいドレスのようだ
俺は近くの侍女に色の合うショールを持ってくる様に指示した
2人の近くまで寄って息が止まるかと思った ムギ殿の可憐な装い 首元まである清楚な装いなのに ツムギ殿の肌が透けて見える程布地は薄い
我々とは違う白肌のトーンだが 髪と瞳の黒さと対比して光るように見える
これは やり過ぎだろう
会場中の人の目を釘付けにするつもりか
少々方便を使い ナルディからツムギ殿を引き離す
しばらく他愛のない話しをする
ああ 楽しい
大概の妙齢の女性は話す時は妙に硬いか 妙に甘い 俺が気の利かない軍人だからだろう だツムギ殿と話す時はリラックスできる ずっとこうしてたい
ただナルディについて関係を聞くと
彼女はナルディを友人と言った どうも腑に落ちない 本当に友人なのだろうか
ナルディが同じ様に思っているかどうかはわからないじゃないか
たまらなくなって愛を告げた
だがツムギ殿は困惑顔だ
嫌がってはいない だが 何かを諦めようとしている様にも見える 俺をか?
ツムギ殿の事だ 今答えを急がせたらほぼ 断るだろう事は予想つく
そこで明日に持ち込む
だがもし 拒否をされたとしても 次の手は打てる 諦めようとは思わない
こんな必死な俺を彼女は笑うだろうか
そうでない事を願う
バルディン様 ちょっと必死(笑)
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