表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/109

77 再び空間歪みのところから

本日は複数話投稿します!話の順番にご注意ください

前回の反省を踏まえて 私達は隊の再編成となり セラーレオ様の隊と合同で

大量の空間歪みと対峙した


だいぶ空間の歪みを減らしたとはいえども まだまだたくさんあるなぁ


そのためか人数もいつもより多い...

しょうがないんだけどね

たださ...ここに指揮場所を設置するこたないだろうよ バルディン団長様...

いくら心配かけたからって 治癒士 馬車 その他諸々引き連れるのもどうかと思う


ちゃんと作戦を練って 対策してるでしょお?


それでもバルディン様は

「いいですか 一回の活動時間は10分です また空間歪みが発生しそうな場所は 察知して避けてください 周りを注意深く観察するように

我々から離れすぎたら小型信号弾を出しますので それ以上動かない事」


はいはい 

軍隊規律を教え込まれている様だ

しかし 今回に限ってはあまり強く反撃できませんな


他の魔法士さん達は私が動けなくなった時のプロテクションをスタンバイ

騎士様方は担架を同じくスタンバイ


とりあえず今日全部塞いでしまいたい

やはり瘴気は増えている 歌でなるべく瘴気を減らしてから

『プロテクション 3重』

『瘴気払え』

『空間収納 修正』


これだけやれば大丈夫


そして時間がかかるけど ちまちま安全な範囲で修正を試みてくしかない


新たな歪みは発生せず 皆安心した

ただし全て終わったのは翌日の夕方であった


そして全ての瘴気を浄化できたのはそこから更に2日かかってしまった


ーーーーー


その間に起きた事といえば

結構な頻度でロベルが会いにくる事だ


話題と言えばメインはバルディン様

ロベルのバルディン様への愛と どれだけ彼が優れているのかをずっと幸せそうに語ってる

今まで誰にも言えなかったんだろうから好きなだけ語るがいいさ

私はちょっとしたバルディン通になった気がするよ

ただ「尻の形がいい」と言われても返答に困る


一度素朴な疑問を出してみた

「ねぇ そんな何でも揃ったバルディン様は 何で結婚してないのかな? 引くて数多でしょうに」


ロベルは

「詳しくは知らないけど 昔 婚約者はいたみたいだぞ 婚約解消後に縁談をずっと断ってるんだ そんなところも ストイックでいい」


...よっぽど元婚約者が好きだったのかな


他の話題としては 私の世界での人間の恋愛志向についてだ

よく知らないけど 同性愛にもいろいろあるとか 体と心が合ってない人とか どちらの性別でも好きになれるとか あとは恋愛に興味自体ないとか 範囲が広すぎて説明できない部分も多々あるが

ロベルは真面目にメモを取りながら知識を吸収していく


「一口に言えないんだな すごい多様性のある価値観だ」


「そうだよ みんなそれぞれだけど幸せ追求していいんだから

でも 一応言っとくけど 自分の欲望の為だけに人を傷つけるのはなしだと思うよ

バルディン様に無理矢理はダメだからね」


「わかってるさ 俺だってそこまでひどくない」


ちょっと 顔が引くついてたけど

大丈夫かね




ーーーーーーー



今日で瘴気のほとんどを浄化し終わるだろうというところで王都への帰還スケジュールを知らされた


明日明後日は消化試合みたいなもので

瘴気が残ってないかどうかのチェック


問題なければ東領主代行主催の内輪のパーティがあるらしい


それで2日のお休みをして 船に乗船するという事だ 帰りの旅程はほぼ行きと同じらしい


あー長かったなぁ

自分の家がどうなってるか気になるけど

警備隊にも行かなくちゃなぁ


そのあとは少しお休みが欲しいかも



瘴気の発生は ほぼ無かったようで

問題なく浄化終了となった

その日の夜から お疲れパーティだから

夕方に戻ればいいかと思っていたら

アナに早く戻るように促された


「ムギさん そろそろ戻らないと 準備が整いませんよ」


え 何で?

「だって内輪でしょう?隊服の正装でもいいんじゃないかな?」


「いえ ダメです 領主様の主催ですから 失礼にあたります」


そうなのか

「でも 私何も準備がないわよ?」


アナは嬉しそうに

「お任せください!侍女が全て手配済みです」


やられた またあのゴテゴテを着なきゃいけないのか

欠席するわけにもいかないし 観念する事にした

「お手柔らかに...」



戻ってからが大変だった

風呂 マッサージ 髪の毛セット 着替え ネイル いろいろ いろいろ...


有り難かったのが

「ムギ様は 華美なものは好まれませんようでしたので コルセットが要らない スッキリした清楚なものをご用意しました」

侍女さん達、ありがとう!!



コルセットは拷問器具です

大事なので二度言う やりすぎで倒れます 補正の域を超えてやると骨が折れます!


今まで見たものとは全く違って

ぱっと見は チャイナドレスかアオザイみたい レースをふんだんに使ってあるけどゴテゴテしてない 多少スカートが膨らんでるけど 歩きやすそう

白を基調にしているが刺繍がほんのり水色で綺麗


髪もアップにしてもらって 首元が綺麗に見える うん 好きな感じ

ああよかった 胸元ばいーんの腰からブワッとのタイプじゃなくて

「とても素敵です 皆さんありがとうございます」


お礼はきちんとね!みんな喜んでくれてたし


最後に化粧をしてもらい ラピスラズリの入ったシンプルなイヤリングで終了


アナをはじめ 他の女性魔法士さん達もドレスアップ いや彼女らが着るのはいいのよ 似合うし 目の保養だし


まあいい

パーティだからとりあえず美味しい物を食べに行くぞー!

という意気込み虚しく 食べるより話しかけられる事で手一杯だった事は後で気がついたという オチあり

大概パーティとかで美味しいものはがっつり食えないものですよ(苦笑)

☆の評価とブックマーク頂けると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ